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こぐれ農場

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
トマト・きゅうり
ナス・オクラ
かぼちゃ・サツマイモ
ラディッシュ
大根・人参・白菜
水菜・ほうれん草・春菊
ブロッコリー
長ネギ
玉ねぎ・シソ
じゃが芋
ごぼう

Farmer Profile

木暮 知宏

木暮 知宏

1982年、群馬県前橋市生まれ。農家であった実家の影響もあり、後継者不足が深刻な農業を少しでも盛り上げたいとパテシエの仕事を経て、新規就農。奥さんと共に持続的な循環型農業を目指し、無農薬・無化学肥料による有機栽培にて、安全で美味しい穀物、野菜づくりを行っている。全圃場で国の定める有機JAS認証を取得。人懐っこく可愛い娘さん2人の4人家族。

すべては食べる人の笑顔のために

 健康な大地と榛名山と赤城山という群馬の山々から流れてくる美味しい水で育った命ある作物をお届けしたい。そう力強く語られる木暮さんご夫婦。だれかのためでない仕事は続かないというご主人の言葉通り、栽培する作物を食べるお客さんのことを常に第一に考えた農業を実践する、真面目で心優しい生産者さんです。そんな木暮さんご夫婦に、営農の想いについてお話を伺ってきました。

上村 聖季

担当:上村

ーーお二人が農業を始められた理由を教えてください。

弥生:私の出身は広島なんですが、一度体を壊したことがきっかけで食に興味を持って。食べ物とか東洋医学とかで体を治していく中で、自分でも農業をしたいと思うようになりました。

ーーどういった経緯で群馬に来られたのですか?

弥生:まずは岡山とか中国地方の方で、自然農の会というのがあったので、そこでお手伝い程度にいろいろ体験させてもらっていました。そのうち、これからどうしていこうかなって悩んでいたんですが、過去に・・・

母の知り合いで群馬に居る方を毎年訪ねていたこともあって、農業を自分でやるんなら群馬がいいなと思うようになってきて。

 そんなときに、群馬で新農業人フェアっていうのをやっていて、農業の学校とか農業法人の方が来られてるところに参加して、そこで藤岡市にある有機農家さんと出会いました。無農薬で穀物を育てていると聞いたので、是非研修させてくださいと群馬に行くことになりました。

ーー奥さんとは研修先でお会いされたとのことだったのですが、ご主人もそこで研修をされていたのですか?

知宏:そうですね。父は会社員で兼業で田んぼで少し米を作っているくらいだったんですが、うちは先祖を辿ると祖父の代から農家をやっていている家でした。

ーー就農される前はどのようなお仕事をされていたのですか?

知宏:農業を始める前はケーキ屋さんでパテシエをやっていました。食をどう動かして加工するかというところに興味を持っていたので、専門学校にも行って製菓の勉強をしていましたね。大学を卒業する前からゆくゆくは農業をやろうと思っていたので、そのためにはどういう仕事をしようかなという発想で仕事を選んでいました。

 学生の頃は農業高校、農業大学に通っていたんですが、地域柄、農業が近いところにあったので元々は農家になるというよりは農業に携わる仕事をしたいなと思っていました。改良普及員だったり役場だったりを最初の頃は目指していました。

ーーなぜそこから実際にご自身が就農しようと思われたのでしょうか?

知宏:私が学生の頃から農業の後継者不足については言われていて。安直なんですが、農家を普及させるには自分が農業をやって、そうやって一人でも農家を増やしていくのが一番なんじゃないか、それが農業のためになるんじゃないかなって思うようになって。それで農家になろうかなと考えるようになりました。

ーー農業の中でも有機農業に興味を持たれた理由はなぜでしょうか?

知宏:大学で農薬とか化学肥料のことを調べていく中で、人体へ与える影響などを知るようになったことが大きなきっかけです。農薬や化学肥料を使った農業というのは、どこまで追求しても結局は(農薬や化学肥料と害虫や病害との)堂々巡りだなと思うようになって。

 それらを使わない農業って本当に出来ないのかなと考えたときに、実際にやっている人がたくさんいた。そういった方々のところに行かせてもらって勉強を始めました。

ーー奥さんが農業を始められたのは、やはり体調を崩されたのが大きなきっかけだったのでしょうか?

弥生:そうですね。元々、母が野菜など食べ物に気をかけている人で、そんな環境で育ってきたので、自分の中で有機農業が自然と入ってきたことと、無農薬での農業についての本に出会ったこともきっかけの一つでした。

 私自身、田畑のないところに生まれ育ったので農業というものを全然知らなかったんです。なので、そういう意味では農薬や化学肥料を基本とする慣行栽培についても初めは知識がなかったので、逆に無農薬が当たり前に自分の中に入ってきていたんですよね。

 主人は大学時代に慣行農業をすごくよく見てきた人なんですが、私自身は薬を使うとどうなるのかというのを目の当たりにしたことがなかった。だから「無農薬だと草が生えて大変でしょう」と言われたりしても、それが普通だと思っていました(笑)薬を使うとこんなに綺麗になるんだ、すごいなって初めて思いました。だからって薬を使いたいとは思っていないんですけどね。

 あとは、生き物がたくさん住む有機農法の田んぼや畑で作業をしているとすごく元気になったので、こういう風なやり方でいいなっていう実感はありましたね。

 農薬を使った田畑と使っていない田畑を、じっと見比べていただけると分かるのですが、実際に農業をやってみて、よーく観察してみると田畑に住む生き物の数がまったく違う事に気が付きました。小さな小さな生き物たちが沢山住んでいる田畑の土は、とてもふかふかで本当に気持ちがいいんですよ。

ーー無農薬で栽培するのは大変だと思うのですが、それでも無農薬栽培を続けられるのはどうしてですか?

弥生:やっぱり自分の口に入るものを育てる土が薬漬けというのは考えられないですし、生活の中でそれが当たり前になっているので。

知宏:私は学生時代に調べた農薬被害の現状に対する危機感が大きいことがあります。例えば、今もネオニコチノイド系の農薬使用による被害報告が上がってきていますし、そういったものは人体に必ず蓄積されていて。

 今はまだ表面化していなくても、何代にも亘って蓄積されたものが・・・

どこかで爆発して、母体に影響が出て子どもが生まれなくなったというようになってからでは遅いと思うんですよ。そうならないようにするには、昔から続いた自然に近い方法を取るべきじゃないのかなって思っていて。

ーーこの地域の別の生産者さんからの無農薬栽培への理解はいかがですか?

知宏:この辺りではそもそもの課題として、農業の後継者が少ないという問題が一番大きいんですよ。私自身も地元の人間なので、知らない人が外から来て無農薬栽培をしているという状況とはまた違うとは思うのですが。一方で、ゼロから別の土地で有機栽培で新規就農した人の話を聞くと、やっぱりまだやり辛さは感じるとは聞きますね。

 でも、こういう形の農業(有機農業)がやりやすい環境が出来つつある時代になってきている思うので、有機や自然、環境保全が出来る農業をどこまで広げられるかという、すごく大事な時期に来ているのかなとは思いますね。

ーー就農されてから今までで一番苦労されたことはありますか?

知宏:苦労かぁ・・・。金銭面では、幸いにも近くに生産者の先輩がいてくれたので機械をシェアしたりして上手く費用等を節約して出来ました。農地も地域で農業を辞める人が多くいて、逆に借りて欲しいと言ってもらえたので。イベント出店を通して良いお客さんと出会えることも出来たし、少しずつですが上手く回ってきているかなと思うので、ありがたいことに、これがすごく苦労したというようなことはなかったような気がしますね。

ーー一般の人からすると自然と向き合う農業という仕事はすごく大変だと思うのですが、多くの生産者さんが心から農業を楽しまれているので、ふつうの人からすると大変だと思うことも生産者さんはそう感じられないのかもしれないですね。

弥生:多分起業とかされた方は分かると思うんですが、やっぱり一番最初、固定のお客さんがつくまでの不安感というのは、私は初めの頃はすごくありました。

 でも、有り難いことに農業を通じて色々な方と出会うことが出来て。イベントに出店することで、お客さんとの繋がりだけではなくて生産者同士の繋がりも広がりました。農業だけじゃない、野菜農家だけじゃない方々との繋がりがどんどん出来ていったので、すごく辛いとは感じたことはないですね。

ーーとは言っても、日々の作業はやはり大変だと思うのですが・・・?

知宏:ある意味で諦めているところはありますね。基本的な考え方として、植物がそこにあって悪いことはないと思っているので。景観や人の目さえ気にしなければ、雑草がたくさん生えてしまっても自分たちの草取りが大変になるぐらいだなって。

 草があってもそんなに悪いことはないんじゃないかなと思っていて、湿度を保ってくれたり、土中のことを考えれば草があった方が生物も上手く働いてくれます。

ーー過去に病気が出たり、虫の被害にあったことはありますか?

知宏:少量多品目でやっているのでだめならだめで、と思っています。私としてはそれでも採れるものは採ろうとしてはいるんですが、最終的には土にお任せしています。だからこそ諦めもつくかなというのがありますね。

ーーこぐれ農場さんは自家採種にもこだわっているというお話を伺いました。

知宏:種がないと作物は育たないですよね。その種を現在のように購入し続けることは永続的に可能なのかなと考えると疑問に思ってしまっています。

 例えば、何年か前にとある外資系の企業が自殺する種子が作れるだとか、欧州で戦争の影響で種子が入って来なくなっただとかのニュースがありました。過去の例を見ても種子を自分で確保出来ないことは国という単位で考えても弱みになるなと思っていて。

 とは言え、全てを自分たちでやれるかというと難しいのですが、出来るものは種子から自分たちで育てていきたいなと思っています。

ーーお話しを聞いていると木暮さんは、ご自身のことだけでなくて、地域や国といった広い範囲で物事を考えられてるなと思ったのですが。

知宏:もちろん根本的には自分が生きていくためというのはあるのですが、だれかのためじゃない仕事っていうのは続かないと僕は思っていて、心の片隅にでも誰かのために、という思いがないと仕事としてのやりがいはなくなってしまうのではないかと思っています。

 収入は少ないですが、お金がなくても幸せにはなれます。もちろんお金はないと困るけど、自分たちが幸せだと思えば最低限で生きていける。そう考えると・・・

農業は他の人のことを考えてやっていける魅力のある仕事だなと思います。

 お金のためだけになってしまうと感じられるやりがいが少なくなるかなと思うのでその辺も意識しながらやっていますね。

ーーそういった部分も含めて、木暮さんにとっての農業の魅力や面白さってどんなところでしょうか?

弥生:やっぱり何と言ってもお客さんと直接繋がることが出来て、直に評価してもらえるというのが一番のやりがいですね。具体的には、お米にしろ、野菜にしろ、『いろいろ食べてみたけど、うちのが美味しい』と言ってもらえるのが一番励みになりますね。

知宏:もちろん、きっと味だけだったら、お客さんの好みもありますし、うちより美味しいものがない訳じゃないと思うんですが、やっぱり顔を合わせて話をして、私たちの人間性も含めて評価してくださっているのかなと思いますね。

ーー先ほど『幸せ』という言葉がでましたが、お二人にとって幸せの要素って何でしょうか?

知宏:なによりも家族が健やかならそれが一番なのかなと。

:私は農業を始めるまではショッピングが好きだったんですが、この仕事をするようになってそういった欲求がなくなりましたね。昔は服なんかを結構買ったりしていたんですけど、今は時間もないというのもありますが、そんなにたくさん要らないんだなと思うようになって。今の生活を始めて、物欲が減ってこういうシンプルな生き方でいいんだという気づきがありました。必要最小限のものがあって、家族で時々楽しめて、心の充実があれば幸せだなって思いますね。ただ、もう少し休みは欲しいけどね(笑)

ーー農業をされているとお休みって中々取れないですよね。

弥生:そうですね、がんばって取ろうと思えば取れなくもないんですが、農作物の出荷もあったりすると……基本的には難しいですね。台風が来るから明日は休みになるぞって思っていたら、次の日になると、あれ台風来てないなみたいな。

知宏:これは草刈りが出来てしまうなぁってね(笑)。

ーー今後、こぐれ農場さんとして取り組んでみたいことはありますか?

知宏:社員を雇ったり、研修生を受け入れたりすることで、有機農業のあり方を後世に広げられるような形を取っていきたいなとは思っていますね。自分たちの営農の形をきちんと確立して、その方法を後世に伝えていけるようにしたいですね。

 そうして伝えた人たちが、その後、自分たちの(営農の)やり方を考えてくれるきっかけの一つになりたいなと思っています。

ーー今後、どれぐらいの規模でやりたいという思いはありますか?

知宏:お客さんからの欲しいという言葉には応えたいと思っているので、お客さん次第かなと思っています。お客さんからの要望が今より増えていくというのであれば、新たに規模を大きくしていかなくてはと思っています。逆に、もし要望が少なくなれば、自分たちでこじんまりと出来る範囲でやっていくのもわるくはないと思っているので。

弥生:規模が大きくなって手が回らなくなった結果、良い物が出来なくなってしまっても本末転倒なので、難しいところではありますね。

ーー栽培にあたってのおふたりのこだわりは何でしょうか?

知宏:余計なものは使わないというところは意識していますね。 緑肥(※1)でも、購入した緑肥は使わないですし、マルチ(※2)も使用しません。マルチを使わない分、機械を使って除草することになるのでどうかなとは思うのですが、出来るだけ畑に必要のないものは使わないで、循環して(農業が)できる形を目指したいとは思っていますね。

※1 栽培している植物を、収穫せずそのまま田畑にすきこみ、つまり、植物と土を一緒にし
  て耕し後から栽培する作物の肥料にすること、またはそのための植物のこと(緑肥とし
  て利用される植物の例:クローバー、ルピナス、ウマゴヤシ、レンゲソウなど)

※2 土の表面を資材などで覆うこと。一般的には、黒いビニールが使用される。地温の調節
  (上昇または上昇抑制) 、土壌の乾燥防止、土壌浸食防止 、土壌肥料、養分の流出阻止、
  土壌表面固化の抑制、雑草防除 ・ぬかるみ、泥はね防止 ・病虫害の軽減などの効果が
  ある。

ーー肥料に関してはどのようなものを使われているのでしょうか?

知宏:そうですね、出来るだけ身近なところから(出来れば前橋市内)で生産されるものが良いかなとは思っていて、馴染みの赤城にある牧場の方から豚糞をもらって施肥しています。

 豚糞自体は既に発酵した状態なんですが、そこから更に数か月置いてもう一回発酵させてものを入れるようにしています。あとは必要に応じてぼかし肥料※3 を少し入れたりしています。

※3 油かすや米ぬかなど有機肥料に土や籾殻を混ぜて発酵させて作る肥料。有機肥料とことなり、すでに発酵しているので、土の中の微生物が多く、すぐに植物に対して肥料効果がある。また、有機質を原料としているので、肥料効果が持続する点が特徴。

ーー消費者の方に伝えたいことはありますか?

知宏:ぜひ旬を知って欲しいなと思いますね。例えば、ケーキ屋さんで働く方でも、クリスマスケーキがたくさん出るので、いちごの旬は12月だと思われていることが多いです。確かにハウス栽培を考えればそれも旬になるかもしれないのですが、普通の露地栽培だといちごの旬は実は5月頃なんです。

ーー確かに、スーパーの普及した都市部では特に、旬ってあんまり感じることがないですよね。

弥生:そうですね。本当は旬のものってすごく甘くて、柔らかいですし、アクもないんです。栄養価も同じ野菜でも旬のものとそうでないものは全然違ってきますし。

知宏:生産者にとっても旬の作物の方が、栽培をする上で最も楽なんですよね。旬じゃないものって何かしら手を加えないと出来ないんですよ。そういった意味で、環境に負荷をかけないことやエコを気にする、栄養価の高いものを食べたいというのであれば、旬を意識するというのは大事な要素だと思います。

ーー最近では植物工場の葉物系野菜なんかも出回るようになってきましたが、そのあたりはいどのように考えておられますか?

知宏:私自身は、慣行農法でも植物プラントでも決してわるいとは思っていないんですよ。植物工場も食料を作るという部分においては決して悪いことではないと思うんですよね。

 人口が増えて、それだけの食料を確保するために発展させてきた技術ですし。ただ、それだけになってしまうと、文化的なものが抜け落ちてしまったり、そういった先端技術が人体に影響のないものなのか定かでない怖さがあるというのは認識した方が良いのではないかなとは思いますね。

弥生:先ほども話したんですが、私は農業に携わる中で、畑や田んぼってよーく見ないと見えない生き物っていうのがたくさんいて、その中で生命体というのは出来上がってるんだということを知りました。こういうのが小宇宙って言うんだって思ったんですよね。

 だから植物工場というのは確かに必要な栄養分はあったとしても、そういったやり方が必要ない時であれば、いろんなものを取り入れられる自然な環境で作った方が、命として美味しいものが出来上がるんじゃないかなと思いますね。

ーー今栽培されてるものは品目でいうと何種類くらいになりますか?

知宏:こぐれ農場としては、穀物と野菜に力をいれているのですが、年間を通して野菜だけで30種類くらいで、野菜で主力として栽培しているのは人参ですかね。

弥生:あとはゴボウもですね。

ーー今東京の方では、女性を中心に人参などの野菜をたくさん使ったジュースが人気があります。こぐれ農場さんでは人参ジュースも作られていると伺ったのですが。

知宏:世の中にはたくさんの種類の人参ジュースがありますが、癌の予防にもなるとかで人参をジュースにする意味が見直されてるみたいですね。うちでは・・・

自分自身が美味しくて安全な人参ジュースが飲みたいから作っているんですけどね(笑)。

弥生:人参ジュースを作るにあたって、群馬で加工場を二軒くらい回ったんですが、全然味が美味しくなかったんですよ。加工場によって作り方が全然違っていました。一番美味しいジュースを作ってくださったのが新潟の加工場だったので、今はそこにお願いしてうちの自慢の人参を使った美味しい人参ジュースを作ってもらっています。

ーー生産者さんにとって、ご自身が育てているお野菜をどんな風に捉えているのでしょうか?

知宏:自分の子どもとまではいかないかもしれませんが、やっぱり収穫を迎えたときは嬉しいですね。やっと収穫出来るぞという喜びはもちろんありますので、ただの商品っていう感覚ではないですね。

弥生:草取りとかいろんなことをして手を掛ければ掛けた分だけ、自分が作ったものなんだなという愛おしさがあります。あとは美味しく育ってねという想い。でもやっぱり一番は自分たちで美味しく食べたいという想いが強いですかね。自分たちが本当に美味しいと思うものをお客さんに提供したいので!

知宏:そう考えると難しいところですね。自分の子どもと商品の中間くらいに位置するイメージですかね(笑)。

弥生:何であれ大事な存在ではありますね。作物の手入れをしていると、その作物を通じて、買ってくださる方の笑顔も見えたりしますね。美味しかったって言ってくれるからまた頑張ろうって思えるので。

ーーお客さんの求める物を作りたい想い、お客さんに喜ばれることが嬉しいという想い。お話を聞いていてお客さんが居てこそ農業が出来ているというお二人のお気持ちが伝わってきます。

弥生:たくさん作って市場なんかに出せばお金になるかもしれないですが、そうすると実際食べられてる方の声って聞こえないですよね。だからこんな風にお客さんの声を聞きながら農業をやっているっていうのは幸せなことだなって思います。

 いつか研修生も受け入れて、そういう想いも広めていけたらなって思いますね。そうした想いを形にすることで、食べられる方も大事に食べてくださると思うんですよね。もっと欲を言えば、自分達の農業を通じて、残ったから捨てようとか、捨てて新しいものを手に入れようというような社会の意識を変えていければ嬉しいですね。