有機野菜や自然栽培の産直宅配ならtoriii(トリー)

Home > カテゴリー検索 > 生産者一覧 > 生産者情報

りのはうす

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
バジルペースト
ダークオパールビネガー
ロゼジャム
ルバーブジャム
ハーブチーズ
ドライハーブティー

Farmer Profile

常松 則夫・典子

りのはうす

茨城県日立市生まれ。20年以上前にハーブに興味を持って以来、東京や千葉でハーブの栽培を始める。現在は、常陸大宮市にてハーブ専門の専業農家として生ハーブやドライハーブを使った幅広い商品を作っている。自然豊かな一軒家で愛犬1匹、愛猫3匹とにぎやかに暮らす。

ハーブをこよなく愛するおしどり夫婦

 ご夫婦でハーブと向かい合い続けて20年以上。趣味としてベランダのプランターから始まったハーブ栽培も、今では専業農家として栽培から商品の開発、ハーブの講師までと、幅広く活躍を続けるプロフェッショナルに。ハーブをこよなく愛し、栽培する楽しさやその多用性を生き生きと語る常松さんご夫妻に、ハーブにかける想いとその魅力を伺ってきました。

高島 勇志

担当:高島

ーーおふたりは(茨城県)常陸大宮のご出身ですか?

 ふたりとも出身は茨城県の日立市です。ここに(茨城県常陸大宮市)に引っ越して来た理由は、田舎暮らしがしたいと思ったのがきっかけだったんですが、夫婦で家庭菜園を20年以上前からしていて、その家庭菜園をもっとやりたいな、もっとやりたいな、という思いで現在に至っています。

 最初は千葉に住んでいたときに家庭菜園を始めました。公団の住宅の庭から始まり、町民農園を借りたり、一般の農家さんの土地を借りたりと段々広げていくうちに・・・

 もっと出来たら面白いんじゃないかなと思い、だったら千葉か茨城界隈でどこか土地が見つけられたら良いなぁという感じで土地を探しだしました。

 常陸大宮市を選んだ理由としては、もちろん予算的な問題があったのと、私(則夫さん)の母の実家がこの常陸大宮市だったので、小さい頃から夏休みなどお休みのときによく来ていて、田舎というと常陸大宮市という印象が強かったことがありますね。

 ただ、元々ハーブの栽培をしたいと思い、ここ常陸大宮市に来たのですが、そのハーブに対してここの気候がどれだけ厳しいかということは当時まだ分かっていなくて、後から分かったんですよ。

 また、土も元々すごく粘土質の土で水はけが悪くてハーブの栽培には全然向かない土壌だったんですよ(笑)

 そのため、引っ越してきた当初は結構ガックリきていて。少しずつ山から落ち葉を取ってきては腐葉土を作って入れてみたり、こっちに来てからずーっと畑の土壌改良をしてきました。

 その後、かれこれ10年ほど土壌改良をやってきてやっとハーブをしっかりと育てられる土壌が整ってきたんですね。そんなときに東日本大震災が起こって。今はじめないと、まだ勉強が足りないとか言ってやって躊躇してると人間いつ死んじゃうかわからない、そういう想いが出てきたんですよね。

 それらのこともあって、本格的に専業農家としてスタートしたのは2011年に商工会のイベントに出店したことが始まりですね。

ーーハーブ栽培の難しさはどのようなところでしょうか?

 ハーブは世界中の国々が原産地のものが多いので、ハーブの種類により生育環境はそれぞれ違うため、育て方も土の好み、太陽の好みを全て把握しておかないと、全部枯らせてしまうことになります。

 例えば、非耐寒性のハーブや寒さに弱い種類のハーブだと、ここは温室でも冬は-8度位くらいになることもあるので、全て家の中でも日が当たる場所に持ってきています。ですので、冬場の室内で一番良い場所を取っているのはハーブ達なんですよね(笑)

 外では冬を越えられないものも多く、家の中に入れておくしかないので、冬の間は家の中に入れておいて、春になったら仕立て直して外の畑に植え直したりしています。

ーーこれまでに枯らしてしまったりしたことはあるんですか?

 千葉県は霜が殆どおりないので、引っ越して来るときに全部持ってきたのですが、やっぱりいろいろな面で環境に合わなくて半分以上枯らしてしまいましたね。

 茨城は冬の気温がかなり低くて、寒いときはマイナス10℃くらいになるんですよ。あとはここらへんの土は田んぼに使う粘土で、水はけが悪くて、乾燥するとカチコチに固まってしまうのでハーブには全く適さない土だったんですよね。

ーー生のハーブとドライハーブの違いを教えてください。

 生のハーブは、香りがドライのものより強く、味わいも実は異なっています。ドライハーブは、ある意味香りも味も安定しています。生のハーブはその年の気候、すなわち降雨量で味わいも変わります。生のハーブだと長く置いておくと色々な雑味が出てくるため、お茶を入れたときに飲む最適なタイミングも限られてくるんですよ。

 それを美味しいと思うか、美味しくないと思うかはそれぞれの好みが出てくると思いますが、そういう意味で、生の場合は香りや味が複雑と言えますね。

 そのため、生のハーブを購入される方は、生ハーブの味が最も生きる自分好みのタイミングを良く知っているお客さんに限られてきちゃいますね。ドライの場合は、この抽出時間の範囲内であれば、だいたいどなたも安定した味わいを楽しむことができます。

 ちなみに、ジャムなどは全部生のハーブを使っているんですよ。

ーーそうなんですか!

 ドライを使うのと生を使うのとでは、香りの出方が違うのでうちの加工品は全て生のハーブを使用しています。あとは防腐剤や添加物などは一切使用していないので安心してお客さんに召し上がって頂けます。

試食タイム

◉ 生ハーブバター

 これは生ハーブを3種類使っています。ローズマリーとレモンタイムとスイートマジョラムの3種類を刻んでバターに練りこんでいるですよ。トーストとの相性が抜群ですね。バターは製造者がしっかりと分かるように四葉のバターのみにこだわって使用しています。

◉ ハーブチーズ

 こちらも生ハーブバターと同じで、生ハーブを3種類使っています。クリームチーズとハーブの味が絶妙にマッチしているので、大人気商品です。フランスパンなどと一緒に食べると本当に美味しいですよ。

ーーバターもチーズもクセになる美味しいです!

◉ ロゼジャム

 ロゼジャムは、常陸大宮市の市の花がバラであったり、市民ホールの名前が「ロゼホール」という名前だったりと、バラとの縁がかなり強く、そのロゼホールでマルシェをした時に初めて販売したので「ロゼジャム」と名付けました。

ーー風味が通常のリンゴジャムと全然違いますね。

 ロゼジャムは「バラの香りのリンゴジャム」なんですよ。バラの香りもバラを入れているのではなく、バラの香りのする「ローズゼラニウム」というハーブを入れて作っています。バラの香りと同じ成分が入っているんですよ。それを煮出して香りを付けています。

 使っているりんごについても出来る限り農薬を抑えたりんごを使うようにしています。というのも、ロゼジャムの色をつけるためにりんごの皮を使うので。今は青森のエコりんごを使っています。

◉ ルバーブジャム・ソース

 ルバーブのジャムは、りんご酸という成分が入っているので、青りんごのような味なんですよ。でもただ酸っぱいだけじゃなくて。ルバーブは部位によって色が異なっていて、緑の部分と赤の部分を分けて作るということもこだわりですし、お砂糖にもこだわっていて甜菜糖100%で作っています。

 ルバーブのソースは、さらっとした感じで使って頂けますし、ヨーグルトやアイスにも良く合いますね。防腐剤など一切入れていないので、瓶は小さくして開けてからすぐに食べて頂けるようにしています。

 ルバーブは量が必要なので畑で作っていまして、寒いのは平気なんですが、夏の暑さが苦手なんですよ。シベリア南部原産なんで。

◉ バジルペースト

 バジルペーストのバジルも生のものなので、市販のバジルペーストとは香りが違うとお客さんが言ってくれてます。

 バジルペーストは、味が負けないのでバーベキューなどにそのままつけても良いんですけど、バーベキューソースに混ぜたりしてもすごく美味しくなります。

 あとはそのままドレッシングに混ぜても美味しいですし、スープや刻んだトマトなどにかけても美味しいので、限りなく何でも使うことができますよ!

 実は醤油にもすごく合うので、お刺身を食べるときにわさびのように醤油にちょろっと入れて食べればバジルの香りが加わってとても美味しくなりますよ。

 また、うちで作っているバジルペーストは、塩分も少し控えめに作っていて、余計な味付けをしていない分、いろんな料理に使うことができます。醤油や味噌、ソースなどにも負けないので、どんなものでも風味を加えることが出来るんですよ。

 そのまま食べてもおつまみにもなりますし、パンに塗っても美味しいです。私は麺つゆに入れておそばを食べるんですけど、イタリアンと和の融合ですごく合うんですよ。バジルペーストは本当に万能なんですよ

 最近ですと、お客さんが納豆とよく合うと仰っていて、逆に臭みがオリーブオイルでコーティングされるのか、あまり臭くならなくて、でもバジルの味わいがしっかりしていて、マイブームだとメールを送ってくれましたね。

 なんなら納豆も一緒に食べてみますか?(笑)

ーーえ、いいんですか!?(笑)
(お言葉に甘えて試食)・・・!すごいっ!香りがものすごい良いですね!

 納豆の味はしっかりのこるんですけど、納豆のにおいとバジルの香りが合わさって新しい美味しさですよね。

ーーこれはたしかにマイブームになりますね(笑)

 市販で売ってるパスタソースなどのバジルペーストは塩っぱくて納豆などに合わなかったりするんですが、うちのバジルペーストは塩分も少なめに作っているので納豆の良さもちゃんと生かして美味しくマッチングするんですよ。

ーーハーブの栽培を始めようと思われたキッカケは何だったのですか?

 今から二十数年前になるんですけど、東京の社宅に居た頃からハーブに黙々と興味が出てきて。そのときに作り始めたことがきっかけで、次に千葉に引っ越してきたときには小さいながらも庭があったんですよね。その全然使われてなかった庭を、一生懸命掘り返してそこでもハーブを作り始めました。

 あとは千葉にハーブアイランドという、日本のハーブの故郷みたいな所がありまして。東京から千葉に引っ越したので・・・

 そのハーブアイランドが以前よりも近くなったわけですよ。

 それから、1年に何回も通うようになってどんどんハマっちゃったって感じですね。苗を買ったり、種を買ったり。そこで初めて、普段食べられないようなハーブ料理も食べましたね。それがすごく美味くて。

ーー常松さんご夫婦の中では、どういうかたちで召し上がるのが、一番お好みなんですか?

 ハーブは本当に何にでも合う万能な食べ物なので、どんな食べ方も美味しいとおもうのですが、やっぱり新鮮なものを摘んできてサラダにパッと入れたりするのが、シンプルで一番良いと思いますね

 あとは、炒め物にパッと入れるとか、お手軽に使えますし、私達は煮込み料理とかも生の新鮮なハーブを使ったりしますね。ハーブを入れるだけで香りも際立って別物になりますよね。

 例えば、家で作るラタトゥイユには、塩と生ハーブ(生ブーケガルニ)とオリーブオイルしか入れないんです。それで十分野菜が美味しくなるんです。ハーブの香りとか味を加えることで、野菜の旨味を上手に引き出すって感じですね。水を一滴も入れないから日持ちもするし、それをパンやごはんで食べたりしているんですが、いつも満喫しちゃっています。

ーー食品以外にもハーブを使って何かされたりしているのでしょうか?

 今年4年目になるんですが、「ハーブを楽しむ」と題してシリーズで講座をやっています。栽培~料理~クラフト、育てたハーブをメインに使う講座スタイルです。クラフトは、ハーブの花のアレンジメントやリースを作ったり、ハーブ石鹸やキャンドルなどを作ったりしています。

ーーさすがはハーブのプロフェッショナルですね!そうした教室は年間どれ位の頻度でされていらっしゃるのですか?

 年に6回シリーズでやっています。20名くらいの生徒さんが参加されるので教室の講師として一緒にハーブを楽しんでいますね。

ーーりのはうすさんにとってのハーブの魅力はどのようなところでしょうか?

 そうですね、育てる楽しみ、使う楽しみ、ですかね。ハーブは花も咲いてすごくかわいいので、花も楽めますし、ドライにしたら色々なことに使えて楽しめる。

 私なんかはそれでもまだまだ偏っている方で、自分のやりたいことをやっていますが、ハーブはすごく色々なことが出来るので・・・

 本当にやれることのジャンルが広いんですよ。

ーーりのはうすさんが今後やっていきたいことなどはありますか?

 私は生のハーブを使ってできることやドライにして出来ることをメインにしていきたいと思っています。生ハーブとドライハーブの魅力を知ってもらって広めていきたいなぁと思っています。

 昔からハーブのことを教えて欲しいという声も多かったので、千葉に住んでいた頃からハーブサークルを作って活動したりしていましたね。わからないことは皆で勉強しながらやろうよって感じでやっていましたね。

 千葉では結構ハーブってもっと知られていたんですけど、こっちは意外にハーブのことを知らない人なども多くて初めは結構大変だったんですけど、今は徐々に広がってきている感触はありますね。

 ハーブはこんなにも楽しいんだよっていうことをもっとたくさんの人に知ってもらいたいですね。

 最後にハーブの匂いのかぎ方ってご存知ですか?

ーー匂いのかぎ方があるんですか?

 手でクシャクシャってやらないとハーブは香りのカプセルが壊れないので、ただ嗅ぐのではなく、クシュクシュっとしてもらうと香りがよく出てくるんですよ。

 幸せになりますよ、ハーブを育ててると。ハーブって花が咲いて収穫して干すんですけど、干し始めはすっごく香りがおりてきて、私達の寝室はハーブを干すスペースの近くにあるんですけど、香りのシャワーに包まれて寝ることができるので最高なんですよね。

ーーそれは本当にうらやましいです!

 ハーブは本当に人を幸せにすると思います。

ーー猫を3匹、犬を1匹飼われているとのことですが動物がお好きなんですか?

 動物は好きです。ただ、初めはこんなに飼うつもりはなかったんですけどね(笑)元々こっちに引っ越してきたときに1匹飼っていたんですけど、その子が前の道路で引かれて死んじゃって。それで嘆いていたときに近所で猫が生まれたという話を聞いて、引き取ったのがこの子ですね。

 そしたらその後に、お隣の猫だと思うんですけど、子どもを3匹生んだ親猫が1匹だけ置いていっちゃったんですよ。おそらく、その子は身体が弱くて長く生きられないと親猫が判断して置いていったと思うんですけど。

 それでかわいそうだということでその子猫を引き取って飼い出したんですけど、やっぱり身体が弱くて、結構病院代のかかる猫だったんですよ(笑)

 どうも結石が出来やすい体質みたいで、普通の食事ではなく病院食のようなものをたべさせないといけないので、朝晩はケージに入れてご飯を食べさせているんですよ。

(とそのとき、猫ちゃん乱入)

 この子はとても人懐っこくて。お布団の中に生まれたので全然自分のことを猫だと思ってないのかもしれないですね(笑)3匹とも性格はぜんぜん違いますね。

おふたりに飼われているので、猫ものびのびと生活できるんでしょうね