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聚楽苑

聚楽苑のイチオシのお茶

ギフト 上煎茶 千代の友 2袋セット
ギフト 上煎茶 千代の友 2袋セット

一番飲まれている上煎茶のセットです。お茶らしさをもつ味と香りを楽しめます。

富士山麓の空気と清らかな水、ピュアな霧にみがかれた富士山ブランドの静岡茶を一度ご賞味ください。

お茶の収穫スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
煎茶
微粉茶
き茶
紅茶
ほうじ茶

Farmer Profile

望月 芳久・直美
(もちづき よしひさ・なおみ)

望月 包雄

父が農薬の影響で肝臓障害をきたしたことから始まったお茶の無農薬栽培を夫婦で継承。富士山麓の空気と清らかな水、ピュアな霧にみがかれた富士山ブランドの静岡茶を栽培している。まずは生産者が元気になることで、お客さんも笑顔になれるような"安心・安全で、美味しいお茶づくり”をモットーに、お茶の栽培を行なう。

安心・安全だけじゃない、こだわりのお茶づくり

 しっかりものの奥さんととても気さくなご主人のおふたりでこだわりのお茶づくりを継承する望月さんご夫妻。安心・安全は当たり前、飲んで美味しいお茶づくりを実践されるお二人からは、とても正直でまっすぐなお人柄とお茶づくりにかける想い伝わってきました。そんな望月さんご夫妻にお茶づくりについてお話を伺ってきました。

上村 聖季

担当:上村

ーーこの辺りではいつ頃からお茶の生産が始まったのでしょうか?

直美:うちの父が昭和14年生まれなので、昭和の中頃からはお茶の生産を始めていたと思います。元々、昔はうちはみかん農家もやってたみたいなんですが、みかんが廃れてくる中で、徐々にお茶の木を植え始めたのがはじまりだというのは聞いたことがあります。

ーーそれくらいから奥さんのご実家がお茶の栽培を始められたということですね。

直美:そうです。私がお茶農家の娘だったんですが、主人がここに・・・

お婿さんとして入ってきて一緒に家を継ぎました。

芳久:俺は次男坊だったから(笑)

ーーご主人のご実家も農家さんだったのでしょうか?

芳久:うちはみかん農家だね。

ーー望月さんのお父さんの代から無農薬栽培をされていたのでしょうか?

直美:はい。父の代から無農薬栽培をやっていました。

ーーリスクの大きな無農薬栽培を始められた理由はなんだったのでしょうか?

直美:度重なる農薬散布で父が肝臓障害を引き起こしたのが大きな理由ですかね。ちょうどその頃、工場の製茶の機械を取り替えることになって、その時の機械屋さんのお知り合いの生産者さんで、自然農法でお茶をやっていた方がいらっしゃったんですね。

 それまで父はふつうに慣行栽培でやっていたので、農薬も化学肥料も使っていたんですけども、病気になったことや、その生産者さんと知り合いになったことで、考えを改めたみたいなんです。

 作っている自分達はもちろんのこと、お茶を飲んでくれるお客さんにも、そしてお茶を育てる地球にもやさしいお茶づくりをしようって。

ーー無農薬栽培といっても、生産者さんにとっては生活のリスクがすごく高いので、切り替えられる時期は大変だったんじゃないでしょうか?

直美:農作物の中でも特に農薬や化学肥料をたくさん使うお茶の無農薬栽培ですからね。簡単ではなかったと思いますよ。

 ただ、先ほどお話した自然農法でお茶を作っていた方と知り合っていたので、その方からもアドバイスを貰いながら、徐々に無農薬栽培に切り替えていった感じですね。

ーー無農薬栽培への切り替えはどれくらいの期間かかったのでしょうか?

直美:5年間かけて化学肥料・農薬を一切使用しないお茶の栽培に切り替えました。肥料についても、それまで大量に使っていた化学肥料の使用を辞め、自家製の堆肥や有機肥料微生物資材等で栽培管理するようにしています。

ーーお茶の無農薬栽培は収量も落ちて本当に大変だと思うのですが、望月さんがお父さんの代からずっと続けられている理由はどのような理由なのでしょうか?

直美:やっぱり先代の頃からやってきたことなので。そこにいくまでの苦労や努力、想いなどを守っていくことが私達の役目かなって思っています。あとは自分自身、うちのお茶を飲んでくれる人や自然環境にやさしいお茶づくりに誇りを持っているので。

ーー最近では、親が農家であっても後を継ぐお子さんたちが少なくなりましたが、望月さんは小さい頃から家を継ごうと思っていたのでしょうか?

直美:最近は、必ずしも皆さん、実家の農業を継ぐってことは少なくなりましたけど、昔はやっぱり子どもが後を継ぐっていうのがふつうの考え方だったんですよ。

 私は妹とふたり姉妹だったので、小さい頃からおじいちゃん達に「長女だから、将来ちゃんと家を継いでね」ってずっと言われてきたので、お茶農家として後を継ぐことが当たり前だと思っていましたね。もうほとんど洗脳されてきたようなものです(笑)

ーーおじいちゃん達も必死だったんでしょうね(笑)望月さんのお子さんには、今後お茶を継いでもらう予定なのでしょうか?

 直美:私の場合は、お茶も好きだったし、その頃はお茶の業界全体も景気が良かったのでまだ良かったのですが、今はお茶屋さんはどこも苦しい状況なので。

 子どもは3人いて(息子2人、娘1人)、もちろん息子に家を継いでほしいという気持ちもありますが、この先、お茶で十分に暮らしていけるかどうかも本当に不透明なので・・・。親としては、定期的にお給料を貰えるところの方が安心という気持ちと難しいところですね。

ーー聚楽苑さんのお茶づくりのこだわりについて教えてください。

その1 有機JAS以上に厳しい栽培基準でのお茶づくり

 化学肥料、農薬は一切使用していません。有機原料の堆肥や肥料、微生物資材等を用いた栽培管理によって、有機JAS規格で認められている農薬なども含めて、一切の農薬を使うことなくお茶を育てています。

 堆肥は無残留農薬の堆肥を使っています。また、畑ではお茶の葉にとって大敵な霜にも注意しています。お茶畑でよく見る霜害除けの大型扇風機のほかに、丁寧にお茶の木の根もとに藁を敷いての霜除けも行なっています。

その2 健康はもちろん、味にもこだわったお茶づくり

 健康に良いのは勿論のこと。安全なだけじゃなく、味と香りにも自信があります。無農薬栽培のお茶は、一般的に味や水色が劣るといわれます。

 私達のポリシーとして、せっかくの無農薬栽培も、つくったお茶が美味しくなければ意味がありません。聚楽苑では、お茶の製造過程で、そのお茶に合った味を引き出すように蒸し時間と火入れ加減を調整しています。また、遠赤外線火入れを行うことで、水色を落とさず、お茶本来の甘みを引き出しています。

ーー望月さんにとってお茶栽培の魅力はどんなところでしょうか?

直美:毎年、年が明けると新茶の芽が出てくるので、「ああ、今年もそろそろ新茶が始まるな」って、やっぱりそういう感じになるんですよね。若々しい真っ青な芽が出てきて、それを丁寧に収穫して、お茶として製品にして、自分たちの味を出して、お客さんに飲んでもらう。

 すると、「やっぱり聚楽苑のお茶は美味しいですね」とか・・・

一時期離れていても、「やっぱりおたくのお茶じゃないとね」っていう話なんかをしてもらうとやっぱりすごく嬉しいです。

 農薬をかけないで、安全で安心のお茶を他の方に飲んでもらって、元気になって貰えれば、お茶農家としてはこれほど嬉しいことはないですね。

ーー逆にお茶農家として、大変なことはどんなことでしょうか。

直美:そうですねぇ、やっぱり丹誠込めて作ったお茶が全て販売できれば何も大変なことはないんですけど、作ったお茶が売れ残って在庫になったときとか、機械などのお金の支払いの工面が大変だったりすることはありますね。

 一方で、畑の方の仕事(お茶づくりの作業)については、もちろん大変なこともありますけど、それが仕事ですしね。大変だし辞めたいなぁとかは思ったことはないですね。

 ただ、作業で大変なのは、やっぱり草取りですね。除草剤なども一切使っていないのでしょうがないことではあるんですが、草とはいつも勝負ですね。

ーーお茶畑に藁が敷いてあるのですが、これは草への対策でしょうか?

直美:そうですね。藁を敷くことで日光を遮断して草の芽がでるのを防ぐことができます。こういう小さな工夫の積み重ねが、無農薬栽培ではすごく重要なんですよ

ーー今後、おふたりがやりたいこと、目指されていることなどはありますか?

直美:自分達のつくったお茶をお出しできるちょっとしたお茶屋さんみたいなお店はやってみたいですね。あとは、これまでやってこなかった抹茶もつくってみたいですね。

ーー消費者の方へ伝えたいことなどはありますか?

直美:お茶農家としてがんばってつくっているので、ぜひいろいろなお茶を飲んで楽しんでもらいたいですね。最近はかなりお茶離れも進んでいるので・・・。ペットボトルのお茶は飲むけど、普通のリーフのお茶とかっていうのは、皆あんまり飲まなくなっていると思うんですね。

 例えば、ペットボトルのお茶は慣行栽培で育てられた国産のものと・・・

外国産(中国産)のものとをブレンドしているものが多いんですよ。毎日飲むお茶はやっぱり安全で、安心できるものを飲んでもらいたいという想いはあります。

 本当は私達がもっと消費者の方に対して、お茶の良さや魅力をPRしていかなくてはいけないとは思っているんですけどね。特に私たちは、安全なだけじゃなくて、お茶の味も美味しくて、価格もそれほど高くないお茶を作っていきたいと思っています。

 無農薬(無化学肥料)のお茶はあまり美味しくないって人もいるんだけど、うちは味にもこだわって栽培しているので、ぜひそういう方にも一度飲んでもらいたいですね。

ーーそういう方が言う味というのはどういう違いなのでしょうか?

芳久:一般的に、無農薬栽培のお茶はコクがないとか言われたりすることがたまにあります。

ーーその理由はなぜなのでしょうか?

芳久:理由は窒素の量が関係していると思います。ふつうのお茶農家さんはこの窒素を化学肥料で補うのですが、畑に大量に入れています。化学肥料を入れれば、効果がすぐにでて、お茶の成長もものすごく早くなるんだけどね。

 うちでは窒素は供給したいのですが、安心・安全面から化学肥料は使いたくないんですよ。それに、窒素が過剰になると虫もたくさんつくようになるし、環境にも良くない。その代わり、うちでは堆肥や微生物資材なんかを使って、お茶に対して適正な量の窒素が供給されるように工夫しています。

ーーお茶の生産者さんはどのような一日を過ごされているのですか?

芳久:時期によってもちろんやることは違うんだけど、普段は朝から畑へ出て、堆肥の施肥や草取りをする。お昼にうちに戻ってお昼ご飯を食べて、また午後も畑の手入れをして、夜日が沈む頃に家に帰って来るという生活が基本かな。収穫の時期は、午前中にお茶の刈り取り作業を行なって、お昼からお茶の工場を動かして、大体終わるのは夜中という感じだね。

ーーやはり面積が広い分、毎日の草取りや施肥(肥料を撒くこと)も大変ですね。

直美:私はお茶の仕上げの方の仕事がなければ、一緒に畑で作業を手伝ったりしますし、お茶の仕事があれば、荒茶の再製と言って、お茶をきれいに仕上げて、そのお茶を火を入れ直して、袋詰めにする作業をやったりします。

 そうこうしている間に出荷先へ卸す分については、荒茶として作っていたものを加工して、製茶にして出荷します。それらの合間、合間に個人のお客さんからの注文があれば、荷物を作って発送するっていうような感じかな。

ーー特に収穫の時期はすごくお忙しそうですね(笑)

ーー望月さんは食育などにも力を入れられていると伺ったのですが。

芳久:地元の小学校が、食育の一環で、地元の農家さんのところで体験学習をするという取組みがあって、うちでは毎年小学校3年生がお茶の手摘みをやって、10月頃に体育館で手揉みをやるんですよ。

 その他、5年生は、お茶づくりとお米づくりの二つに別れて、お米づくりは苗作りから始めて、田植えや稲刈りまでやるっていう授業もある。田んぼで・・・

子ども達にお米なんかを作らせて、それを給食で食べたり、地域の農協祭で作ったお米を販売したりするんですよ。

 田んぼについても、自分達がいろいろと教えてあげるんだけど、昨日はちょうど代掻き※をみんなでやって。みんな海パンとか履いて、バシャバシャやって。「じゃぁ、今年はサッカーボールを持ってきてみんなで泥んこサッカーでもやるか!」なんて言ったらみんな「やるやるー!」って。ほんと、子どもはかわいいですよ。

※ 田起こしした田んぼに水を張って、土を細かく砕き、丁寧に掻き混ぜて、田んぼの表面を
  平らにする作業

直美:昔はこの辺でお茶摘みのツアーなんかもよくやってたんだけどね。皆さん、ツアーで大型バスで畑まできてもらって、摘んだお茶をすぐに天ぷらにして食べたりしてね。今はこの辺のお茶農家さんたちもどんどん高齢化してて、中々難しくはなったんですけど。

 でも、やっぱりうちのお茶を飲んでくださる方々には、ぜひ一度茶畑や製茶場なども見てもらいたいですね。農業を実際に自分で体験してみることで、こだわりのお茶を食べたり、飲んだりするのとは、また別の良さを感じてもらえるように思っています。