有機野菜や自然栽培の産直宅配ならtoriii(トリー)

Home > カテゴリー検索 > 生産者一覧 > 生産者情報

庄内風土農園

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
じゃがいも
枝豆
かぼちゃ
大根
にんじん
大豆

Farmer Profile

齋藤 かおり
(さいとう かおり)

齋藤 かおり

山形県出身。農家の家に生まれ、小さい頃から自然や農業に興味を持つ。自身が体調を崩した経験から、食や自らの生き方について考え、昔から憧れていた米を中心に営農をスタート。農薬だけでなく、肥料も使用しない自然栽培にて、こだわりのお米および野菜を栽培。2015年には米の食味コンクールで入賞。

自然と共に未来をつくる可憐でパワフルな女性農家

 環境のこと人の身体のことを考え、自然栽培で作られた"生命力"のあるお米やお野菜を届ける齋藤さん。その外見からは想像がつかないようなパワフルな女性農家さんで、トラクターなどを軽々と乗りこなされる姿は圧巻です。とてもピュアな人柄で、インタビューからもそんな齋藤さんの純粋な想いが伝わってきます。

大江

担当:大江

ーーまだまだ女性の農家さんは珍しいと思うのですが、農業という仕事を選ばれた理由はなんですか?

 元々実家が農家で、小さいころから農業というか自然に関わりたかったんです。環境保全にも興味がありましたし、お米やお野菜などの栽培にもすごく興味がありました。そして、いろいろな作物がある中で、特にお米が一番作りたかったですね。

ーーご実家では何をつくられていたのでしょうか?

 我が家はお米と果樹農家でした。そのため、春は田んぼに出て、秋は果物を収穫して・・・

身近に草木があっていきものがいることが当たり前の暮らしをしてきました。

 大人になり、そんな暮らしから離れて生活するうちに、いつからか違和感を抱くようになました。自分がいるべき場所は自然がある暮らしなんだと気付き、そこから、実際に農家になろうと思うようになりました。

ーーご実家では何をつくられていたのでしょうか?

これは私の話ですが、今スーパーなどで売ってる食材はとても怖くて買えないです。例えば、玉ねぎなんかふつうではあんなに大きく育たないんですよ。なぜあれだけ立派になるかというと、大量の化学肥料をあげてるからなんですね。

実際に自分でつくってみて、市販で売られているものはすごい量の化学肥料が入っているとかってことを知ってしまったので・・・。それから買えなくなりましたね。

そういうことを含めて、自分でせっかく作るんだったら、そういう外部のものに頼るのではなく、自然の中で、しっかりと生命力のあるもの作ろうと思ったのが大きな理由です。お米も野菜もそうした自然由来のエネルギーを持ったものを作ろうって農業を始めたときに強く思っていました。

ーー実際に自然栽培を知ったキッカケはどのようなことだったのでしょうか?

 以前、体調を崩した時期に読んでいた本が「食」に関するものが多かったのですが、その時に自然栽培という言葉に出会いました。作物の栽培に関してだけでなく、自分が目指す生き方や考え方そのものも含めて、自然栽培や自然農なんだということに気付くことができました。

 農薬はもちろんなんですけど、肥料なども使い方を間違えると環境を汚してしまう可能性を持っています。なので、自分は肥料も使わない、そんな自然の力に任せた農業をやっています。

ーー初めから農薬や肥料を使うことは考えられなかったということですね。

 私の中では(農薬や肥料を使うことは)考えられなかったですね。あとは、先ほど述べた通り、体調を崩してしまったことで、自分の考え方が変わったことも大きかったと思います。

ーー具体的にはどのように考え方が変わられたのでしょうか?

 「自分の身体は自分が食べたものでできている」という言葉を良く聞くかと思うのですが、私も体調を崩してからは、普段の食事を少し変えたことで身体に良い変化が表れ、本当にその言葉の通りだと身をもって実感しました。

 また、自分が食べたものが7世代先の将来にまで影響するということを知り、「食」がいかに大切かを考えるようにもなりました。人間のいのちをつくり、そして自然により身近な存在でありたいという思いを大切にしながら、農業をやっていきたいという想いがあります。

ーー生産者として、消費者の方に伝えたいことはありますか?

 私は大根をすごく大事だと思っていて。今品種のほとんどが青首大根しかないんですよ。

 でも私は白首を重視して作っていきたいんですよ。昔の大根って地張りがよくて、大地にしがみつくんですよ。びっくりしました、昔はほとんどが白首大根だったそうで、抜くのは女性でやっとだったとか。逆に、今の青首大根って・・・

スポって抜けるんですよね。だからあまり生命力を感じられないんですよ。

 深く根を張って大地にしがみついてるほど生命力強いってことなので。そうゆう作物を食べれば人間だって力がつくと思っています。そして、生命力が強いだけじゃなくて、白首大根は味もすごく美味しいんですよ!だから、私は白首派なんです!

ーーなぜ現在では青首大根しかなくなってしまったのでしょうか?

 理由は作りやすくて(抜きやすいですし)、味が甘いからです。今の人は甘い味の方に惹かれる傾向が強いじゃないですか。大根だけじゃなくて、人参などの他のお野菜やお米だってそういう傾向にあると思います。

 一方で、白首大根は大根らしさというか、甘みだけでなく、苦味もちゃんとあるんですよ。作物の本来の味というか、甘みだけじゃない、辛みや苦みなども絶妙のバランスで味わうことのできる作物の良さも消費者の方々に知ってもらえるとうれしいですね。

ーー齋藤さんご自慢のお米について教えてください。

 収量はまだそれほど多く生産しているという訳ではないのですが、味には自信があって、いくつか賞※も頂いています。やっぱり無肥料なのでお米も生命力がある点は、ふつうのお米とは違う点だと思っています。

ーー齋藤さんのお米に対するお客さんからの声などはどのようなものがありましたか?

 「お米の味に深みがあって、食感がすごく良い」というようなご意見から、個人的に面白かったのは、・・・

「すごく真面目な印象を受ける味」という感想を頂いたこともあります(笑)。

ーー齋藤さんのコメ作りにかける想いや姿勢が、お米にも反映されているということなんでしょうね!

ーー肥料を入れない分、田んぼや畑の肥料分はどのように補われているのですか?

 緑肥※を使っています。緑肥も(作物の葉の)緑が濃いとこと薄いとことがあって。肥料分が残ってるところは濃くなるんですよ。つまり、化学肥料などの残留肥料も上手く吸収してくれるんですね。そうすると、化学肥料漬けになった土の力がどんどん蘇っていきます。

※ 第17回 米・食味分析鑑定コンクール(第17回 米・食味分析鑑定コンクール

※ 緑肥(りょくひ)とは、栽培している植物を、収穫せずそのまま田畑にすきこみ(植物と土を一緒にして耕し)、後から栽培する作物の肥料にすること。主な緑肥としては、クローバー、レンゲソウ、麦、ソルゴー、マリーゴールドなどの植物がある。

ーー齋藤さんにとっての農業の面白さ、魅力について教えてください。

 小さな小さな種が、短期間で大きく生長し、自らが持っている力でたくさんの実をつけ、子孫を残そうとする姿を間近で見られること、そしてこの生命力ある作物を食べていただいたお客様に、「美味しくて感動した!」「もっとほしい!」など喜びの感想を言っていただけると、農業やっていて良かったなぁと思いますね。

 あと、農業という仕事で面白いと思うのは、誰かに指示されてやるんじゃなくて・・・

自分の頭で考えて行動できること。それにマニュアル通りにいかないのも大変ではありますけど、面白いですね(笑)

ーー齋藤さんとお話していると、本当に農業を楽しまれているのが伝わってきます!

 農業っておもしろいですよ、こんな幸せなお仕事はないですね。農家の数が減っているとか言われていますが、私からすると農業、特に稲作ってこんなにおもしろいのにっていう気持ちです。

 自分で実際にやってみてわかりました!面白いですよ!そして、作物ひとつひとつがほんとうにかわいいんです!

ーー齋藤さんが目指す理想の農業とはどのようなものでしょうか?

 人間の都合だけじゃなくて、自然に出来る限り寄り添った農業にしていきたいと思っています。大人の世代だけのことを考えるのではなく、これからこの大地で生きる子供達や赤ちゃんの世代のことも考えた、そんな農業をやっていきたいです。

 今の大部分の農業は、化学肥料や農薬にまみれて、また、水も汚れていて、土をとても酷使しているような気がしているんですね。農業も職業なので、お金を稼ぐ為に皆仕方なくやってるっていうのもあるかもしれないけれども。

 人間が生かされている自然に上から目線じゃ絶対にダメだって個人的には思っています。

ーーお米好きの齋藤さんはお酒などは飲まれるのでしょうか?

 お酒は好きなんですけど・・・ただ、農業みたいな力仕事は、お酒を毎晩飲んでたらとてもやってられませんね。特に自分は日本酒がすごく好きなのでつい飲み過ぎちゃうんですよね・・・(笑)

 そういう理由で、農業を始めてから大好きなお酒をほとんど飲まなくなりましたね。そうしたら・・・

すごい持続力がつきました!朝もちゃんと起きれるし。悔しいんですけど、調子は明らかに良くなりましたね(笑)

ーー普段の食生活の中で、特に気をつけられているようなことはありますか?

 そうですね、調味料なんかは結構しっかりと選びます。調味料は少しずつからだに蓄積されていくものなので、それなりのものをしっかりと使わないと、将来的に自分のからだに返ってきます。

 あとはできるだけ、食材本来の持つエネルギーが大きい食材を食べるようにしています。そうした食材って食べたらエネルギッシュになりますし、自分自身、元気をもらえます!