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イベファーム

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
温州みかん
甘夏
清見
セミノール

Farmer Profile

井邊 博之
(いべ ひろゆき)

井邊 博之

和歌山県出身。横浜で電機メーカーの研究職を長年勤めたのち、故郷の和歌山へ戻りみかん栽培をスタート。コツコツ探求する姿勢はみかん作りでもこだわりとして表れています。

何も入れないこだわり

 何も持ち込まないことを基本にした無肥料自然栽培を広めていくためにも、綺麗で買いやすいみかんを作りたいと考えておられます。物腰の柔らかい素敵なお人柄と、研究肌のみかん作りへのこだわりが強く印象に残りました。

大江

担当:大江

ーー農業を始めたキッカケを教えてください。

 うちはずっと農家は農家なんでしょうけれど、みかんの栽培は祖父の代からやっていました。私はずっとサラリーマンをしてましたので、横浜にいたんですよ。そろそろ定年が近いし早く農業をするなら50代のうちにっていうことで戻ってきました。なのでみかんの木の方がもう大先輩です。

 前職は電機メーカーに勤めていまして、そこの研究所にずっといたんですよ。だから全く違う仕事で、皆から農業するって言うとびっくりされます。

ーーそこから始められたんですね。180度違うことをやられてたわけですか!

 大学も電機工学科ですし、ずっと大学の研究室から光通信一色で、会社でも30年近く全部光通信。研究一色だったので、こだわりがみかんに出てるというか。ものづくりの原点みたいなのはやっぱりあるんですよ。この前テレビで下町ロケット観てても、ああいう世界なんですよ(笑)。お客さんのためにコツコツ開発するっていう。

ーー自然栽培へのこだわりやポリシーなどはありますか?

 まず何も入れないというのはベースなので、植肥を撒いておられる方もいますけど、植肥はちょっとやめとこうっていう。

 例えば髪切虫っていう虫がいて、みかんの株元に卵を産むんです。それが鉄砲虫という幼虫でみかんの木をよく枯らすんですけども、そういう対応でちょっと一つ今試してやっているのは株元に炭を蒔くっていうことなんですけど。

 炭を蒔くっていうのは、外から炭を持ってきて蒔くと入れたことになるので、それはやめてまぁ蒔くこと自体が自然栽培ではないんですけれども。そこで燃やして作った炭で。意固地なんですけどちゃんと守って。

ーーそこにあるものでっていうことですよね。

 基本は何も入れないので、よく山の落ち葉を拾ってきて入れるとかっていうのもありますけど、それもやらない。

ーーこれまでやられてきて、一番大変だったことって何でしょうか?

 某スーパーに、「自然栽培っていうのは突然0になるからそんなところとは取引できません」とか言われて、普通の慣行栽培みかんとして出荷しちゃったことがありました。だからすご~く安い価格で、昨年はちょっと泣きました。

ーーそう(自然栽培へ向くに)至った経緯は何だったんですか?

 実はですね花粉症だったんですけども、昔からじゃなくて2000年から発症して、それでひどかったんですよ。

 自然栽培のお米が良いらしいとかっていう噂は聞いてたんですけど、高いじゃないですか。わざわざ買うっていうことはしなかったんです。

 でもたまたま岩手のアベさんという方が家へ来てくださって、お米をいっぱいくださったんです。それでずっと自然栽培米を食べてたらなんと昨年発症しなかった。

ーーええ!そういうことがあるってことは何か原因があるんですね。

 あとはですね、黒い黒点を避けるために殺菌剤を撒くっていう。それって実は多分皆さんも、綺麗なみかんを食べてる人も誰もあんまり知らないと思うんですけど、手が荒れるんですよ。

 毎回ずっとみかんの季節、9月ぐらいからいっぱい送られてきてたんですよ。大好きだからすっごい食べるんですよね。そうすると冬だから手荒れするじゃないですか。

 それがもう当たり前かなと、そうだと思ってたんですよ。そしたらなんとジマンダイセンっていう殺菌剤をやめたら出なくなった。

 何で手荒れるんだろうとかって思っていらっしゃるのは結構みかんの食べ過ぎなのかも知れない(笑)。綺麗なみかんほど危ないです。

ーー自分が身をもって体感されたってことですか!

 医者に見せても全然原因がわからないんです。水の使い過ぎだろうとか言われて。水仕事しないし、自分もわかってなかった。

 汗かくしそうなのかなと、出張で飛行機に乗ってたもんですから、緊張して汗かいたからそれでかなぁと。でもジマンダイセンを撒いてないみかんを食べてから全く出ないんですよ。

ーー消費者の方へ伝えていきたいことはありますか?

 最近は除草剤がアレルギーと関係してるんじゃないかって言われてきてますけど、団地に住んでた時に子どもがザリガニを捕ってきたんですよ。それで草があった方がいいね~って言って除草剤撒いてた草をポンと入れたら、翌日ザリガニが死んだことがありました。

 でも人それぞれなんですよ、何ともない人もいる。この辺の人でもジマンダイセンをやると鼻水が出てアレルギーがすごいひどいんだけど、それをしないと売れないからみかんが。もう何十年もずっと使われてる。

 紫外線で効果がなくなるので、1回こう散布して1ヶ月かもしくは雨が200ml以上降ると必ず次やらなきゃいけない。

 ずっと農薬の車が動いてるのはジマンダイセンが基本、それで虫をやっつけるっていうことをやってる。

 だからですね、本当農薬の被害っていうのはわからないんだけど、JAとかでいうとこれはもう200年食べ続けても安全な基準だからって言ってるんですけどね。

ーーイメージだけでなく、農薬のことや基準値を正確に知る必要がありますね。
ーーところで井邊さんはご趣味は何ですか?

 昔は車のジムカーナっていう、スキーのスラロームってありますよね、ポールをこうコースを決めてずっと降りてタイムを測る。スキーのスラロームじゃなくて車のスラローム。そういうのをやってましたね。

ーーご自宅の前に停められてたあの車!かっこいいですよね。

 早く手放せばいいものを(笑)。ずっと会社の頃は月に1回は必ず、成田の近くとか。こっち来てからは数年はやってましたけどね、今はもう全然です。

ーー井邊さんは今後こういう風な農業というか、みかん作りをしていきたいみたいなのはありますか?

 自然栽培でも今はまだ分かってないことがいっぱいありますので、それをずっと進めていって、ジマンダイセンという農薬を使わなくても綺麗なみかんを作りたいですね。

 自然栽培を広めていくためには、慣行栽培をやってる人達から見るとなんて自然栽培って高く儲けてすごい楽してるな、だからうちもやりたいっていうストーリーにするのか、

 もしくは一般の消費者の方が、自然栽培すごい買いやすくて安全でっていうのでどんどん流行っていくのか2つのストーリーがあるんですよね。

ーー後者の方が理想的なような気もしますが、どちらも間違ってないのでしょうか。

 木村秋則さんは一般消費者の方が買いやすい値段にしてと。そうでないとサラリーマンの主婦やってて限られたお金でそんな高いもの買えない、特に大阪の人間はより安くっていう、「やった安いもの買えた」って喜ぶ方じゃないですか。

 人によっては全然言い方が違って、モデルになってこんなに儲かるんだよっていう風にやらないとあかんって言う人もいるし。そこがすごく難しいんですけど。