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おかもファーム

おかもファームのイチオシの野菜

おかもファームほっこり野菜定期便
おかもファームほっこり野菜定期便

土のやわらかさやあたたかさ、野菜の美味しさや食べたときの幸せな気持ち、そういったことを想いながら空、土、野菜を見て育てたお野菜です。
その想いの中から生まれた「野菜」と「人との関係」をほっこり野菜と表現しています。無農薬・無肥料で育てたほっこり野菜をお届けします。

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
スナップエンドウ
かぶ
キャベツ
じゃがいも
にんじん
きゅうり、枝豆
ナス、カボチャ
里いも
生姜
水菜、小松菜
大根
ほうれん草

Farmer Profile

岡本 高憲
(おかもと たかのり)

岡本 高憲

千葉県館山市出身。農林水産省で8年間、主に事務方として働いた後、2年間、現場の農業を体験。そのことがきっかけとなり同省を退職し、農家に転身する。有機農業の実践を目指す高知県土佐自然塾での1年間の研修を経て、千葉県館山市におかもファームを設立。無肥料・無農薬の自然栽培で年間40品目以上の野菜を栽培。今年で営農歴9年目を迎える。

心の幸せ

 人と生き物の心と体にやさしい大地の力で育つ"ほっこりとした野菜"で笑顔になる人を増やしたいと語る岡本さん。ご自身が初めて農業を体験したときの感動と心の幸せを、子ども達に伝えていきたいと話す岡本さんは、一緒にいるだけでどこかほっこりする生産者さんです。そんな岡本さんに、これまでの道のりと営農にかける想いを聞いてきました。

郡野

担当:郡野

ーー農業というお仕事を選んだ理由を教えてください。

 前職は農林水産省で、そこで10年間働きました。初めの8年間は茨城県や埼玉県に転勤をしていて、主に事務所で事務方の仕事をしていました。農林水産省なんですけど、その8年間は殆ど現場(農場)にいく機会がなかったんですよ。それが、最後の2年間は現地調査を含めた農業の実態調査の仕事をしていたのですが、現場に出て始めて本当の意味での農業の実状を目の当たりにしました。

 ずっと事務方の仕事をしていれば農業を自分自身でやってみようとは多分・・・

思わなかったとは思うのですが、最後の2年間で現場のいろいろなこと知ってしまったんですね。(笑)。

ーーいろいろなことというのは・・・いろいろなことですよね(笑)

 そうですね。農業の良い面も悪い面もほんとうに色々。

 前職では本当に職場の仲間には恵まれていましたが、今後の人生のことを考えると仕事に対する充実感ややりがい、楽しさという面でこのまま定年まで事務仕事がメインの働き方で自分は本当に良いのだろうかという思いがどうしても消えませんでした。

 そんな中で、農業の現場での仕事を通して、青々とした田んぼや畑の色(視覚)、鳥や生きものの声(聴覚)、田舎の空気の臭い(嗅覚)、収穫されそれを食べたときの味(味覚)と感動、触った土のあたたかさ、やわらかさ、懐かしさ(触覚)、これらの五感すべてがすばらしいと思うようになり農業に魅力を感じるようになりました。

 あとは、実際に現場に出てみてはじめて、農業の抱える様々な問題も目の当たりにしたのですが、事務所の中の仕事ではそうした問題は本当の意味では解決できないなと痛感しました。自分が実際に農業をやることで多少なりともそうした状況を変えられるのかなという想いもあったりして。

 それら全ての気持ちや想いが同じタイミングで全て重なったという感じですかね。それが農家という仕事を志したきっかけです

ーーふつうの人はそう思ったとしても、実際に行動に移すのが結構大変な気がするのですが・・・

 僕自身が元々公務員になりたかった訳ではなく、安定してるとか、世間体が良いとか、親の期待に応えたいとか、そういう自分のやりたいことではない理由で選んだ仕事だったんですね

 そんな中で、農業を実際に友達のところで体験したときに、人生で初めて、農業を心からやりたいと思ったんですよね。

 今までの人生でこんなに自分でやりたいと思ったことはなかったので、そういうものに初めて出会えたっていうところが最後までブレなかった理由だったのかもしれません。

ーー前職を退職されてから1年間は高知県の方に研修に行かれたんですよね?

 そうですね。農業を始めるんだったら、まずは少し離れたところで学んでこっちに帰って来ようっていうのがあったんですよ。視野が狭くなるのを避けたかったというか、生まれ育った千葉で農業を始めちゃったら、ここの地域の農業しか知らずに終わっちゃうなと思っていたので。高知県は気候もここ(館山市)と似ているなというのも自分の中にあって。

 あとは研修先候補で、有機農業の実践を目指す土佐自然塾が、ちょうど僕が入る年が塾生として第一期目だったということも大きかったですね。一期生という魅力と、有機農業を教えてくれる先生の本を読んで面白そうだなと。

ーー有機農業で就農しようと思われた理由は何ですか?

 初めはすごく単純なことで、畑で作物を作ったら自分が絶対に食べるじゃないですか。やっぱり良いものを作りたいなっていう想いがあって。自分が作ったら何を食べたいかっていう。逆にいうと自分が食べたいものであれば、自信を持ってお客さんにも食べてもらえるので。一般の農家さんの中には、外に出すものは農薬をかけてまずは規格を重視するというような方もいらっしゃいますけど、自分としてはそれはちょっとなぁっていう思いがあって。やるなら良いものを作りたいというストレートな感じですかね。

ーー肥料はどのようなものをあげているんですか?

 僕はちょっとやり方が違って、肥料とかは入れずに緑肥というやり方で栽培しています

ーー緑肥ですか?

 緑肥というのは、栽培した植物を、収穫せずそのまま田畑に抄き込んで、つまり、 植物と土を一緒にして耕し、後から栽培する作物の肥料にするやり方ですね。あと、この地域は土壌も恵まれているのでその点も無肥料でも栽培しやすい理由じゃないかと思っています

ーー岡本さんが消費者の方へ伝えたいことなどはありますか?

 大人の方じゃなくてどっちかと言うと子どもたちになのですが、自然や農業の楽しさ、面白さを伝えられればなと。そのためには、やっぱり自分が楽しんで農業をやってないと、そういう楽しさって子どもたちにも多分伝わらないんじゃないかなと。

 そういう理由で、常に自分が楽しくいるっていうのは大事かなと思っていて。子どものうちから・・・

 自然に触れて農業だったり食べ物に興味を持ってもらいたいなという想いはありますね。

ーーいつ頃からそうした考えが出てきたんですか?

 元々、個人的な考えとして、食を含めた農業などの第一次産業が実はこれから世の中のいろいろなことを変えていけるんじゃないかって思っているんです。そのためには、子どもの頃から感性が豊かに育つ環境をしっかりと作って、感受性の豊かな人たちが増えないと日本も変わっていかないんじゃないかなと。

 感情の豊かさというか。そんな人たちがどんどん増えればより良い、そして面白い社会になっていくように思います。

ーー岡本さんの営農のこだわりについて教えて頂けますか?

 土のやわらかさやあたたかさ、野菜の美味しさや食べたときの幸せな気持ち。そういったことを想いながら空、土、野菜を見て育てるよう心がけています。僕は、その想いの中から生まれた「野菜」と「人との関係」をほっこり野菜と表現しています。

ーー身体だけでなく、心も豊かになりそうな野菜ですね

 はい。そんな野菜をつくって・・・

お客さんにも食べてもらいたいと思っています。

ーー過去に苦労したことは何ですか?

 すごい大変だっていう意味では、そうですね・・・。そう考えると農業では特にないかもしれないですね。本当に強いて言うなら、以前、台風の時にトタンが飛びそうになっちゃって、それは大変だったですよ(笑)

 農業に関してはそうですね、大変だと思うこともそれもまた楽しいっていうか。そんな感じになってるのかもしれないですね。

 周りも皆すごく良い方々ばかりで。農作業やってて夏なんか特に、隣のおばあちゃんがジュースを持ってきてくれたりとか、「まぁまぁちょっと休みなよ」って言って(笑)。

ーー岡本さんにとっての農業の魅力や面白さってどんなところですか?

 営農歴でいうと今年で10年目ですが、まだまだ自分も発展途上な段階です。よく、"農業は死ぬまで一生勉強"というように言われますが、自分にとってはまたそこが農業の魅力でもありますよね。

 自然は毎年違いますし、気候に合わせて自分がどういう風に動いていくかで決まったりするんですよね。その過程が面白かったりとか。野菜の出来もまた毎年違います。同じことが全くないというところが農業はおもしろかったりしますね。

ーー以前の生活や考え方がガラリと変わったんですね!

 前職のときは早く金曜日が来ないかなとか、ストレスがすごい溜まったからお酒飲んで発散するかみたいな、そんな生活でした。今は逆に気持ち良くてお酒を飲むというか。そういうところがありますよね。生きていく上での幸せ度がなにか全然違います。

ーー農業を通して今後実現したいことはありますか?

 自分の野菜で笑顔になる人を増やしていきたいですね。これまでもあったんですけど、全然野菜が食べられない子どもが、うちの野菜を食べるようになって、野菜好きになっちゃったりとか。親御さんにとっても、お子さんにとっても、それも一つの笑顔なのかなと。

 子どもさんだけじゃなくて、大人でも嫌いな食べ物が食べられるようになったりとか、農作業体験に来て、自然と触れ合うことで笑顔になる人もいますし。

ーーやはり食や農業、自然は笑顔を生むんですね。

 僕自身も、東京で働いてた時の方が当然お金はありましたけど、その時はいろいろ物を買ったりとか、物に支配されていたというか。そういう状態を幸せだと思う人もいるのかもしれないけど、幸せっていう意味を考えた場合に、当時と比べて自分でやりたいことができている今の方が僕は何倍も幸せですね。心の幸せがあるというか。

 農業って特にそういう部分があるのかなって思っています。健康的にも暮らすことができてますし。毎日が楽しいですね。