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山形ちば吉

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
十割乾麺蕎麦
にんじん
大豆

Farmer Profile

千葉 陽平
(ちば ようへい)

千葉 陽平

1975年、愛媛県松山市生まれ。仕事の転勤で山形県へ移住。その後、八百屋として働くも、自然栽培の野菜に魅了され、自然栽培を通して農の楽しさを広げるべく山形南原地区で2014年に新規就農。現在は7町の土地で蕎麦や野菜づくりに励む。家族は奥さんと2人の子ども。特技は剣道と書道。

農の楽しさを伝える伝道師

 人がやらないのであれば自分がやる!エネルギーとチャレンジ精神に溢れた人柄で、食べる人の人生が変わるような、そんな食材づくりを目指す千葉さん。栽培にかけるこだわり、農業の魅力、今後目指す農業の姿についてお話を伺ってきました!

高島 勇志

担当:高島

ーー千葉さんが農業を始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 僕は出身は愛媛の松山で、仕事の転勤で山形へ来て、元々は八百屋とかをやってました。八百屋で勤めていたときに自然栽培の野菜と出会って、この本物の味を、もっと世に広げていきたいと純粋に感じました。

 そこで、取引のあったまわりの農家さんに薦めたところ、みんな嫌だと(笑)。普通の農家さんには肥料は必ず・・・

使うものだっていう固定概念があって、肥料も使わない自然栽培なんかじゃ農作物は育たないって思い込んでいたことが理由ですね。

 じゃあ自分でやるって言って、2014年に勤めていた八百屋を辞めて、農家としてスタートしました。

ーー八百屋というお仕事を辞められる際には後悔などはなかったのでしょうか?

 正直なところ、八百屋という仕事は大好きでしたが、一方で、八百屋をやっていて感じたことは、今の農家さんに元気がないということでした。

 農家が楽しいと作物がウキウキになります。ウキウキした作物を食べると食べた人も楽しくなります。楽しくなると思考が変わり、人生が変わります。

 本物の味はその人の行動を変えてくれます。なので、まずは自分が元気のない農の世界を楽しくしたい!そんな気持ちが強かったですね。

ーー八百屋さんならではの問題意識ですね。それにしても、なぜ今お野菜と一緒に蕎麦づくりにも力を入れられているのでしょうか?

この地域は蕎麦が有名なんですけど、今の農家さんが蕎麦を作る目的って実はほとんどが補助金目当てで、勝手に作っとけば勝手に国からお金がもらえるみたいな感覚なんですよ。

 じゃあ、補助金がなくなったらこの美味いそばは作んないの?って聞いたら、皆が作らないって言うから、なんかそういう考え方って僕は嫌だなと思って。

 じゃあ、そんな補助金なんていらねーから、自分で稼げる自立した蕎麦作りを俺がやってやるって始めたのが一番のきっかけです。

ーー農業を始められた理由といい、「人がやらないのであれば自分がやる」。千葉さんの行動力は起業家に通ずるところがありますね(笑)

ーー千葉さんの栽培へのこだわりについて教えてください。

 まずは農薬と肥料。うちでは有機JAS認証で認められている農薬を含めて、一切の農薬を使用していません。また、肥料については、化学肥料を一切使わず、有機肥料も、牛や豚、鶏などの畜糞も使用していません。

 お手本は、野山に自主している山菜や高原などの野草です。土はそれ自体が何年もの歳月をかけてできた肥料の塊なので・・・

自然の生態系が健やかに循環していけるように保つことを基本としています。

 自然農法というと、誤解されることもあるのですが、種を蒔いたら何もせず放っておくだけのやり方だけでなく、雑草があれば抜いたり、日差しが強い場合には日除けをしたりと、その場所の特質や気候に合わせて畑を見守り、土が自然の循環の中で清浄さを保っていけるお手伝いは人間がやります。

ーーちば吉さんの自然栽培に対する強い想いが伝わってきます!

 また、栽培する作物も、基本的にはこの地域の気候に合った作物のみを栽培していて、旬を大切にした農業を行なっています。

 さらに、うちでは種にもこだわりがあります。種は自家採取した、遺伝子操作をしていないものを理想としています。

 ただ、こうした固定種、在来種を大量に入手することは現在の日本国内では非常に困難と言わざるをえないのが現状です。

 そんな中でもうちの畑では、国産の種、もしくは種子消毒のしていない種を選びます。また、どのような種を使用しているかをすべて明示しています。さらに、自家採取を基本として、その地域の気候や土壌に適した種を使っています。

ーー特に力を入れられている蕎麦についてはいかがでしょうか?

 まずこの地域は昼夜の寒暖差が大きく、その気温の佐賀良質の玄そばを生み、山形県でも有数の蕎麦の生産地として有名です。そんな恵まれた地域で、自然栽培で育てた原料100%の乾麺そばを作っています。

 まずこの地域は昼夜の寒暖差が大きく、その気温の佐賀良質の玄そばを生み、山形県でも有数の蕎麦の生産地として有名です。そんな恵まれた地域で、自然栽培で育てた原料100%の乾麺そばを作っています。

 自然栽培の材料のみを使ってつくった乾麺そばっておそらく日本では他にないと思います。そんな蕎麦好きならぜひ食べてほしい、山形ちば吉の玄そばは、2015年12月中旬に販売をスタートしたのですが、200gで1,080円で売ってます。もしかすると日本で一番高いかもしれません(笑)

 ただ、その分、本当に美味しい自然栽培の食材のみを厳選して使っていて、日本で一番高いそばなんやけど、本当に世界で一番美味いそばだという自信があります。

ーー千葉さんが消費者の方に伝えたいことはありますか?

 「食」の世界に足を踏み入れた当初からいつも願っていたのは、食べると元気になり笑顔が溢れる、そんな野菜が食べたい!ということでした。

 そうしてたどり着いた一つの答え。それが「無肥料・無農薬」で栽培された自然栽培の作物です。

 また、出来るだけ多くの消費者に、出来るだけ安心な野菜を食べてもらうことで、未来の日本の農業を守り・・・

自給率の向上に繋げていきたいと考えています。

 日本の未来の農業を守る為には、これからの時代、消費者と農家との線を「細く強く」していくことだと思っているので、ぜひそうした理念に共感して頂いた方にうちのこだわりの食材を食べてもらいながら、応援して頂けると大変うれしいです。

ーーすごくよく分かります。消費者と農家の人的関係をベースとした新しい食の流通は、トリーのコンセプトでもあります。

ーー山形県南原という場所は、どのような地域なのでしょうか?

 この辺の地域は土が黒土ですごく農業に適している豊かな土地なんですよ。黒土は赤玉土の上、つまり関東ローム層の表層にあたります。

 赤玉土が火山由来の火成岩質であるのに対して、黒土は微生物など多く含んでいて。ウクライナ周辺の黒土地帯が小麦の一大生産地であることからも分かるように黒土は農業に適した土なんですよね。

 あとは、山の麓なので大きな寒暖差と綺麗な水があって・・・

そば作りなどには最も適した地域だと思います。ちなみに、冬場はハウスが埋まるくらい雪が降りますよ。

ーー南原への愛着はありますか?

 やっぱり地元の人にいつも助けられているので、当然南原への愛着はありますよ。近所のおばちゃんなんか、専業主婦の人たちなんですけど、いろいろと応援してくれます。豆とかの脱穀なんかの作業も手伝ってくれたり。「お金いらねーから」って言って。

 作業をやってたら、いろんな方が差し入れとか持って来てくれますし。逆に、そこら辺で畑仕事をサボっていると、「お前どこどこいたべー」みたいな感じですぐにバレちゃいますけどね(笑)

ーー千葉さんがこれから農業を通して実現していきたいことって何ですか?

 将来的には自分が作った最高品質の蕎麦を海外へ広めていきたいですね。ちょうど2016年1月に上海の日本人学校で講演会をしたんです。授業の一環で、農業の話をしたんですけど。

 山形の玄そばのように日本の地方に隠れた貴重な財産を世界にも発信していきたいなって。あと、生徒さんたちの前で、俺は必ず自分の蕎麦を世界出すって宣言もしちゃったので(笑)海外に出すとなると・・・

生だとダメなので、乾物の蕎麦をつくりました。

ーーなるほど、それで乾麺そばなんですね。そういう考えに至ったのはなぜですか?

 やっぱり根っこのところは日本の農を盛り上げたいって気持ちですね。世界に向けた農業っていう選択肢もあれば、少なからずこれから農業を始めようって人も希望が持てるかもしれないじゃないですか。

 これは言っても無理だって言われるかと思うんですけど、10年後に、子どもがなりたい職業ランキングの1位を農業にしたいって自分は本気で考えてるんですよ。

ーー素晴らしいですね!私達も農業はもっと評価されて良い仕事だと思っています。