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あらき農園

あらき農園のイチオシの野菜

あらき農園の有機野菜セット
あらき農園の有機野菜セット

10品程度の野菜が入った野菜セットです。 夏はブルーベリー。秋はぶどう、柿。冬は干し芋が入ることがあります。

無農薬、無肥料栽培が基本ですが、時期や作物によって自家製の堆肥を使う場合があります。

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
スナップエンドウ
タマネギ
ジャガイモ
人参
キュウリ
ミニトマト
ナス
ゴボウ
大根
ほうれん草
ブルーベリー
ぶどう

Farmer Profile

荒木 良太郎
(あらき りょうたろう)

荒木 良太郎

東京都出身。有機農業での新規就農を目指し、奥さんと共に2003年に茨城県石岡市であらき農園をスタート。2007年には体調を崩し、半年間農園をお休みするも、休養期間中に自然農と出会い、2008年から新たに無農薬・無肥料の自然農法を取り入れて農園を再開。4人の子どもの頼れる父として、人にも環境にもやさしい農業をおこなっている。

自然農で復活する伝統野菜

 茨城県の中央、筑波山の麓・石岡市(旧八郷町)で自然の力を活かした野菜づくりを行なう荒木さん。畑仕事と子どもが大好きというその言葉通り、農業に深いこだわりを持ち、子どもたちも安心して食べられる美味しい野菜づくりに励まれています。そんな荒木さんに営農にかける想い、将来の夢などについてお話を伺ってきました。

大江

担当:大江

ーー農業というお仕事を選ばれた理由はなんですか?

 元々農業をやりたいっていう気持ちが大学の頃からあって。専攻も酪農学部だったので。ただ、大学を卒業していきなり農業を始めるっていうのが中々できたなくて。それで資金貯めてはじめようかなと。

 サラリーマン時代に何とか500万円貯めて。その間に大学時代に知り合っていたカミさんとも結婚できたので・・・

ここ(石岡市)でやろうって決断しました。ただ、貯めた資金のほとんどは家に消えたんですけどね(笑)

それでも、お気に入りの家ができて、井戸掘りもできました。

ーーすごく綺麗で素敵なお宅で羨ましいです!

ーー石岡市(茨城県)はどのように見つけられたのでしょうか?

 新規就農にあたっては色々探しましたね。長野・山梨・福島と実際に訪問して見て回りました。15年前の当時は、有機農業でやるには研修先も結構限られていたんですよ。3箇所で、日帰りみたいな形で研修もさせてもらって、色々探しているうちにこの土地(石岡市)を紹介して頂いて。

 ここはすごく環境が良かったんですよ。東京からも近いですし、何よりも自分が思い描いていた理想に近かったんですよね。あとは、周囲に有機農業をしている生産者の方もいたので、環境と仲間、研修制度と揃っていて、即決でした。ちょうど研修先で、研修生も募集していたので、本当に運がよかったですね。

ーー農業の中でも無農薬栽培でを選ばれた理由はなんでしょうか?

 無農薬栽培に最初に興味を持ったのが、大学のときにプランターで野菜を育てたのがきっかけでした。農薬はもちろんですが、化学的なものを使わなくても結構良いものができまして。そもそも自分で食べるものに進んで農薬かける人はいないですよね(笑)

ーーたしかに、仰る通りですね(笑)慣行栽培の生産者さんでも、自家消費用は別で作られている方も結構いらっしゃいますし・・・

 その時のイメージで、自分が生産者として作物を栽培するならやっぱり安全なものをつくりたいなと。その内、段々やっていくといろいろとこだわりが出てきて。

 野菜って肥料をたくさんあげたものと肥料を極力抑えた野菜ではその性質が全然違うんですよ。栄養から生命力から。やっぱり初めから肥料を十分にあげたものって、野菜が自分の力で生きようとすることをサボるというか。根の張り方とかも肥料を抑える方が断然しっかりしているんですよね。

 甘やかさないで、厳しく、厳しく。これって子育てにも当てはまるんですが(笑)、そうしたら後からブワーっと大きくなる、野菜に教えられました。最初は本当に弱いんです。でも見えない所で根がしっかりしていたらその後が強くなるんです。

ーーやはり、野菜も人間と変わらない生き物ということですね。

 味や保存方法とか、そういうことを考えたらどんどん気になりだして。種もこだわりだして、ほとんど全部固定種(※1)に切り替えたりもしました。ただ、良い固定種もあれば悪い固定種もあって。いろいろ試した結果、最終的には固定種じゃない方が良いっていう野菜もありましたね。

ーー色々と試していらっしゃるんですね!

 そうですね。使える固定種とF1種(以下、F1)の良いとこどりという感じですかね。F1の中でも味の良いF1を選別したり、F1の中でもこだわりがありますね。

 例えば、芽キャベツは基本的に寒さに弱いのでF1にし、プチベール(※3)はF1で栽培し、自家採種で、固定種に少しずつなってきたかなって。(野菜の性質が)優秀なものだけを残してその種を採っていって、今段々と良くなってきていますね。

 ほうれん草も今はF1で、作り方も間隔を広げて、カブをおおきくして野菜自体を強くしてあげれば、味も良くなるし寒さにも強くなる。こういうことって何年もやらないと分からないし、そうしたところが生産者の腕の見せ所だと思っています。

※1 固定種とは、親から子・子から孫へと代々同じ形質が受け継がれている種で、形質(味や形) が 固定されたものが育つ。昔から続く在来種や伝来種は固定種のタイプに分類される。固定種のメリットとしては、現在一般的に普及しているF1種よりも、野菜本来の独特の味が楽しめる、環境適応能力が高い、自家採種が可能で、持続的な農業が実践できるなどの長所がある。

※2 F1種とは、直訳すると”1世代交配”となり、一代雑種やハイブリッド種とも呼ばれる。異なる親を交配させることで、次に生まれた子(第一世代の種)が親とは異なる新たな形質を持つ種子。F1種は、一定に育つ特徴を持ちます。現代最も多く使用されているタイプの種です。

※3 プチベールは、ケールと芽キャベツから作られた野菜で、緑のバラの花のような野菜。

ーー堆肥や肥料はどのようなものを使われているのでしょうか?

 基本無肥料でやっています。ただ、やっぱり畑によって土壌の力が違うので。無肥料で出来るところと、無肥料だとちょっと野菜の味が落ちたりするところと、そういう違いを見極めて栽培しています。

 やっぱり畑の地力がないと野菜って水々しく育ってくれなくて。そういう土で作った野菜って、そのまま育てると筋っぽくなって味が美味しくなくなったりするんですよ。そういう所には・・・

堆肥や鶏糞をあげたりしています。

ーーそういうときに与える堆肥や肥料のこだわりなどはありますか?

 うちでは堆肥(鶏糞)のためだけに鶏を飼っています。なのでエサはほとんど野菜や雑草などの葉物系しかあげてなくて。なので卵はたまーに生むくらいですね(笑)

ーー鶏糞のためにご自身で鶏を飼われているんですね!

 一応鶏糞なんですが、ほとんど野菜だけをを食べてる鶏の糞なので、非常にマイルドというか、肥料的には有機物をいれているというイメージで使っています。

 野菜があまり育たない畑でも、こうした鶏糞堆肥を入れると、野菜の成長も良くなっていくのが良く分かります。1年おきに鶏糞を置いておく場所を変えて、草を混ぜて発酵させて山にすると(こんな感じで)さらさらになるんですよ。

ーーすごい!本当にさらさらで手からこぼれ落ちますね!

 うちはこの状態のこだわりの鶏糞堆肥を地力がないところに与えています。ただ、野菜って肥料あげすぎちゃったりするとすぐ腐っちゃったり虫がつきやすかったりするので、堆肥を与える場合も必要最低限しか与えないようにはしています。

ーーやはり基本は野菜本来の力を引き出すということですね。

 さつまいもとか葉物とか必要ない野菜は使ってなくて、全体的にも段々と使う量も減ってきていますね。できた野菜の様子をしっかりと見て、次に堆肥や肥料をあげるかどうかを決めるんですが、やっぱり自然や生き物を相手にしているので、数字やデータなど定量化するのが農業は難しいなと感じますね。

 あとは、うちは踏み込み温床と言って、木で枠を作ってその中に落ち葉を入れて、米ぬか(発酵剤)や水をかけながら落ち葉を積んでいくと、徐々に落ち葉が発酵して、温度が40、50度に上がっていくのですが、その発酵熱を利用して、その上で春の苗を育てたりしています。これを温床っていうんですけど、発酵させた落ち葉は堆肥として、苗の畑の土と混ぜて利用しています。

ーー営農をおこなわれる上で心掛けていること、ポリシーなどはありますか?

 まず、安全なのは当たり前なので、お客さんが美味しいって言ってくれるように味にもしっかりとこだわっています。野菜以外にも、一部、柿や桃、りんごやプルーン、キウイ、イチジク、ぶどうなどの果実も栽培しています。

ーー果実も消費者さんから人気はありますね。

 ぶどうなどは価格も高いですからね。でも、正直なところ・・・

野菜ももうちょっと価格が高くなってほしいですね。たまにスーパーの野菜の価格とか見ても安いなーって思っちゃって。これだけがんばって作ってこの価格は少し悲しいなーって思うところはありますね・・・。

ーーたしかに、お野菜って実は作られる方(栽培の方法)によって質も全然異なるのですが、その違いが中々消費者さんにはまだ理解されていない気がしますね。

 そうですね。あとは食べ物って、作られた場所とか作る人とか、作り方とか、消費者の方もそういうところを知ることで、またお野菜を食べたときの味も一層おいしくなりますし、野菜の持つ栄養分の吸収の具合とかも違ってくると思うんですよね。

 やっぱり気持ちって大事だなというのが分かってきて、まずは消費者さんが安心できて、作ってる人の想いも入ってくることってすごく大切だなって思っています。

ーーやっぱりつくっている方の人柄や人間性などは安心感に大きく影響しますよね。

 個人的には、特に畜産とか、実際の生育の現場などを見ちゃうと、健康に育ってない食べ物を食べるって、自分の体にとっても本当にリスクだなって思えてきます。

 やっぱりあーいう現場を見ちゃうとね、お金になれば何でも良いっていう気持ちで食べ物を作るのは良くないなって、生産者としてすごく思いますね。

 なので、消費者の方が、一年に一回とかでも、自分が普段食べている食べ物の産地や生産者さんを訪問してみるというのはいろいろな意味でも良いことかもしれませんね。

 自分の食べてるものがどんな人が作っていて、どんな場所で作っているとか、それを知ることで、想像力も豊かになると思うので。子どもなんか特に影響が大きいと思うんですよ。

ーー消費者の方たちに伝えていきたいこととかありますか?

 なんだろう、なんか突き詰めて考える必要はないかなと。一度マクロビみたいな感じで乳製品とか辞めちゃったりいろんなこだわりを持ちすぎちゃったりして。

 バランスを欠いていた時期があって、取捨選択するときにバランスが大切だなって。いつもバランスよく生きていこうと思うし、こだわるとこはやっぱこだわりたいし、こだわりすぎないのも一つのこだわりだし。農業もこだわりすぎるんだけど、収入面とかカミさんにも怒られちゃう(笑)。

ーー消費者の方たちに伝えていきたいこととかありますか?

 なんていうんだろう。なんかあまり食については突き詰め過ぎて考える必要はないかなと。個人的に1度マクロビみたいな感じで乳製品とか辞めちゃったり、いろんなこだわりを持ちすぎちゃって、今思えばバランスを欠いてしまった経験もあるので。

 なので、食については取捨選択するときにバランスが大切だなって。食べ物だけじゃくて、基本的にはバランスよく生きていこうと自分は思っているんですけど。

 ただ、こだわるとこはやっぱこだわりたいし、こだわりすぎないのも一つのこだわりだしすごく難しいところではあるんですけど・・・

自分は農業もこだわり過ぎちゃうことが多くて、そうすると収入面とかよくカミさんにも怒られちゃうんですよ・・・(笑)

ーー局部的には、いろいろなこだわりはあっても、全体としてバランスが大切ということですね。

 そうですね。みんなが全体としてバランスよくいく範囲で、それぞれこだわりを持ってやれば良いんじゃないかなと。

 そういう意味でも、例えば、都会の人たちには、休みの日に都会の喧噪を少し離れて、自然の豊かなところに行って山に登るなり農業体験とかしたり、自然に触れる体験をもっとしてもらいたいなと思いますね。

ーーあらき農園さんのお野菜などを購入されるお客さん達からの声はどのようなものがありますか?

 よくお客さんに言われるのは、「荒木さんとこのだったら安心して食べられる」って言って下さったりします。お客さんを畑に招いて収穫祭みたいなこともやったりするんですが、参加してくれたお客さんからは、「あそこで採れたお野菜だって分かると、また食べるときの気持ちも全然ちがいますね」って。

ーーやっぱり自分で行ったところ、見たことのあるものだと、安心感が違いますね。

 そうなんですよ。食べているものがどこで作られて、作っている人にどんな想いがあるのか。全ての食べ物は無理があるので、まずは1つや2つでも足を運んでみるといろいろな気づきがたくさんあるんじゃないかなと思いますね。

 一方で、消費者の方の受入れって農家さん側も実は結構ハードル高いんですよね。体験やってるとこも中々少ないじゃないですか。個人的には、農家さんもそういう体験ができる機会を増やさないといけないのかなって思っています。

 もうちょっとそこら辺を積極的に消費者の方との交流の場を増やすことを作ってもらえたりすると嬉しいですけどね。野菜を一緒に作ったり、作り方を教えたりとか、個人的にはすごく楽しいと思います。

ーー荒木さんが、農業を通じて成し遂げたいことなどはありますか?

 たくさんありますね。まずはやっぱり農業体験とかそういう人が土や作物に触れ合える農業をしていきたいですね。自分は生まれが東京の下町(門前仲町)なんで、全く土もない埋立地だったんですよ。なのでその分、やっぱり土や自然と触れ合える体験を親御さんやお子さんにさせてあげたいなーって思っていて、そういう場を作りたいなって想いはありますね。

ーー都会だと中々土に触れる機会すら少ないですからね。

 あとは、野菜を作るだけじゃなくて・・・

加工品とかもやっていきたいと思っています。昔は牛を飼って酪農をしていた時期もあって。今から10年くらい前(2007年頃)なんですが。ただ、その頃に、それまでの無理が祟って自分が体調を崩しちゃって。

 そのときに牛もすべて手放しちゃったんですが、それまではヨーグルトとかチースとか作ってた時もあって。また、そういう加工品をお店とかで出せたらいいなって思っています。

 他には、野菜や果物をふんだんに使ったケーキ屋さんだったり、パン屋さんだったり、食べ物を上手く加工してお客さんにお届けしたいですね。

 生鮮の野菜ってやっぱり調理とか食べるまでにすこし手間がかかるじゃないですか。そういうものとは別に、手軽に栄養とかおいしさとか味わってもらえるようなこともやっていきたいっていう夢もあります。

 まぁ、将来、子どもがやりたいとかって言い出してくれれば良いんだけどね。一方で、今しっかりやらないと、5年、10年後できなきことがたくさんあるんで、そういうことは今の内に仕込んでおくという感じですね。

ーーぜひお子さんたちも将来巻き込んでいけるとおもしろいですね!

 僕は子どもがすごく好きなので。ちゃんと正直な食材を使って、離乳食だったり、化学物質過敏症とか、そういった子どもたちが食べられるような野菜だったり加工品だったりをしっかりと作っていきたいですね。

ーーどれもとても素敵な夢ですね。

 これから一つずつ、少しずつ叶えていきたいですね!