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橋本自然農苑

橋本自然農苑のイチオシの野菜

寒暖差の恩恵が産んだ無情の甘み
夏の彩り野菜8種セット

農場で自分で採った種を使って栽培していますので、生命力が強く栄養価も高いです。化学物質過敏症の方でも食べていただけます。

飲めるほどきれいな神野々湧水で水洗いし朝どりの旬のお野菜をお届けします。※セット内容は季節によって変わります

主要品目の栽培スケジュール

1月2月 3月4月 5月6月 7月8月 9月10月 11月12月
ナス、ピーマン
ししとう、プチトマト
オクラ、かぼちゃ
きゅうり、まくわうり
冬瓜、大葉
四角豆、枝豆
さつま芋、里芋
大根、人参
水菜、大和真菜
白菜、ねぎ
かぶ、しろ菜
ズッキーニ

Farmer Profile

橋本 進
(はしもと すすむ)

橋本 進

奈良県出身。自然農法を営む知り合いの農家の手伝いをした際、その美しさに魅了され自然農法に生涯をかけようと決意。徳島県で研修を行い、橋本自然農苑を設立。今年で営農歴20年目を迎えるベテラン農家で、現在は5町(5ha)の畑に7人の従業員と研修生を迎え入れ農業に励む。奥さんとお子さん3人の5人家族。

農作物と命

 橋本自然農苑を続けられて早20年。私たちが生きていく上で欠かせない存在である作物の命に、真摯に向かい合い在らん限りを尽くしている。土が綺麗になったら世界が平和になる。かく言う橋本さんから自然農法の在り方、土本来の強さから、農作物を通じて「命」について教わった。

高島 勇志

担当:高島

ーー農業という仕事を選んだ理由は何ですか?

 その昔、自然栽培をやっている先輩のところに農作業のお手伝いに行った時に、そのときは稲刈りの作業やったんですけども、稲藁が竿にかかってバァーと綺麗に並んでたんですよ。

 そこに夕日が当たって黄金色に輝いてそれがもうメチャクチャ綺麗やったんですよ。それを見た瞬間に、僕は自然農法をやろうって心に決めたんですよ。これで世の中の役に立ちたいと思って。

 それでずっと(畑を借りて農家になる)チャンスを伺っていたところにちょうど知り合いの人が・・・

来て、畑を貸してくれる人がいるからやってみいひんかと言われたんですね。(地名が)橋本市やったし、(自分の名字も)橋本やしちょうどええわと思って(笑)。

 自分の直感を信じてすぐ引っ越してきました。一番最初は畑1枚からのスタートで。その時はいつどの種を蒔いたら良いかも分からなくて、機械もトラクターも何もなくて、ホントに鍬一本から始めた感じですね。

ーーその頃の自然農法ってどんな感じだったんですか?

 僕が自然農法を始めた頃(20年前)というのは、まだ自然農法が全然一般的に知られてなかった時代やったんよね。ここ最近になって、自然農法が大分研究されて農学の世界でも認められるようになったり、一般の知名度も上がってきたでしょ。

ーーたしかに、最近、東京でも以前より自然農法(栽培)ということばを耳にするような気がしています

 ただ、その頃はそんなんやなかったんですよ。誰も教えてくれへんし、皆手探り状態で一斉に始めたもんやから、僕らもある程度の段階まで行くのに苦労したんですよ。

 今はもう大分自然農法っていうものがどんなものかっていうのが確立されてきて、技術的にもこうやったらいいっていうのがあるんですけども。

ーー自然農法の特徴とはどういうところなんでしょうか?

 自然農法の一番の特徴は、無肥料ってところなんですよ。ここがすごく重要なところで。個人的に思っているのは、何かを与えないとものができないというのであったらね、困るんですよ。

 この辺は人間の生き方と一緒でね。このメッセージを追求していくとね、幸せになるためには何も必要がないというメッセージになるんですよ。

 この地球上に生まれて皆何かをしなければならない、生存するためには何かをしなければ・・・

ならないと思っているんです。そうしなければ幸せになれない、何かを得ないといけないと。でもね、実は全然そんなことはないっていうのが自然農法のメッセージなんですよ。

 そういう意味で、自然農法の無肥料っていう部分はすごく大事なことなんですね。もちろん、他の農法を否定するつもりもないですし、その土地にあった農法というのはそれは大事なことなんですけども、僕は自然農法のこの点をぜひ伝えていきたいなと思ってるんですよ。

ーー肥料はあげなくても、農作物は立派に育つのですね。

 肥料をあげないでも出来るっていうのが常識にならなかったら、人間の意識も上がっていかないと思うんですよ。何かを入れきゃできないって思ってる限り、困ってしまうんですよ。僕はそれを信じてずっとやってるんですけどね。

 これは農法だけじゃなくて生き方に直結してくるんですよね。自然農法だけが広がるってことはありえないと思ってるんですよ。自然農法が広がるっていうのは・・・

人々の意識が変わる時なんですよ。

ーー人の意識ですか!?

 人々の意識が変わってはじめて自然農法が広がっていくと思っていて。これはただ単に自然農法っていう農耕技術を広げるっていう活動じゃなくて、人間の意識革命やと思っています。そうしないと、このままどんどん地球も悪い方向に向かっていっちゃうんじゃないかと。

 これまでの農法って何かを入れるっていう概念なんですよ。化学肥料が有機肥料に変わったり色々安全にはなってますけど。入れるってことには違いなくて。なのでこれまでの農法は「Power is strong 」っていう感じでね。とにかく栄養を畑や土に入れる。

 一方で、僕らはどっちかっていったら抜くっていう感じです。「Pure is strong」っていう感じで。

ーーピュアですか?

 土がピュアになれば力を発揮してくるっていう。実際そうなんですよ。肥料無しでもこうやってガンガン育っていくっていうことは、ピュアになればそうなるんですよ。僕が思っているのは、栄養が土の中に足りないってことは絶対にないと思っているんですよ。

 地球上のどんな土でも植物を育てるための栄養は100%足りてると思っている。それが足りてるのに、やれカルシウム不足だとか、養分が足りないとかっていうのは、実は無いんじゃなくて使えない状態になってるだけなんですよ。

ーーなるほど、不足している訳ではなく、使えない状態だと。

 そう。それを使える状態にしてやるのが農業技術なんですよ。それを皆は諦めたというか、不可能やと思って肥料に頼るようになったんですけどね。そういう意味では、僕らは古い昔の農法に戻ろうっていうんじゃなくて、新しい農法をやろうとしてるんですよ。それは決して不可能なことじゃなくて、出来るんだっていうことを証明したいですね。

ーー自然農法が広がっていくために必要なことはどんなことでしょうか?

 いきなり自然農法をやりませんかといっても中々切り替えというのか、すぐには信じられへんところがあるんじゃないかなとは思っています。

 ただ、技術として定式化できて、ちゃんとした技術で収量上がるんや、自然農法で育てた作物は美味しいんやっていうのを、実際に理解して体験してもらえば少しずつ変わって来るのかなと。例えば、科学的なデータみたいな・・・

ものがあれば入り易いですよね。やっぱりその方が信頼してもらえると思うし。

ーー確かに、裏付けされたものがあるとスッと入りやすいですね。

 実際のところ、最近は自然農法に関するデータもいろいろと集まってきてるんですよね。無肥料で育つメカニズムっていうのも農学の世界では既に解明されてるし。微生物と植物というのは相互に交信してて、根っこから餌を出して微生物を集めて、それで微生物に栄養を持ってこさせるっていう関係が土の中ではできている。

 しかも、それは微生物の側からじゃなくて、植物の方がリードしてそういうことを行っていて。要するに、植物が自分の力で育っていく力があるということなんですよね。

 でも肥料を与えた時にはそういうメカニズムが働かなくって。無肥料の時だけそういう微生物と植物の共生関係が生まれるっていうことが段々とわかってきた。だから無肥料じゃなければならないって農学の世界では言われるように少しずつなってきてるんですよ。

ーー農学の世界も少しずつ変わりつつあるんですね。

 この間、大学の先生などが集まる有機農法学会というところに出席してきたんですけど、そこで一番中心的な大学の名誉教授の先生が会の中で、これからは無施肥栽培が広がるっていうような時代やからね。これから先、自然農法も徐々に広がっていくんじゃないかな。

 昔、僕のとこの土のデータを研究機関に出したことがあるんですけど、一般的な農家の土よりも、土の中の微生物の活性力が強かったりだとか、生き物調査をしても生物の数がすごく多かったりだとかするんですよ。

 だから自然農法の圃場っていうのは、周囲の慣行栽培の畑から飛んでくる農薬で汚染されるんじゃなくて、逆に周りに影響を与えていけるくらいの力強い農法やと、僕はそう思ってるんですよ。

ーー橋本さんの生き方やポリシーなど教えてください。

 僕の信条としては、「土が綺麗になったら世界が平和になる」っていうようなキャッチコピーでやってるんですけども、そうやって書いてるものの、世界からしたらまだまだ小さな存在で、大したことは出来てないんですけど、やっぱりそれを本気でやっていかなあかんなって最近すごく真剣に思うようになって。

ーー素敵なテーマですね。

 やっぱりいろんな人と繋がりを持つ中で、本気でそれを・・・

やっていきたいなと思うようになったんですよ。今までは、自分がその地域で活動してると、そのエネルギーっていうのはやっぱり世界に影響あるやろうって、その程度やったんですけど。でも、これからは物理的にもどんどん広げていかなあかんし、想いだけじゃなくって実行していかなあかんと。そういう風に思ってるんですよ。

ーー橋本さんの趣味は何でしょうか?

 自然農法そのものが趣味みたいなもんやからねぇ(笑)。あとは生命について考えることですね。僕の生きてるテーマは生命なんですよ。命とは何ぞやっていうのをずっとやってるんですよ。自然農法を通してそれを伝えていきたいみたいな。それが分かれば生き方も変わると思うんですよ。

ーー「生命」ですか?

 自家採種って言うのは生命を伝えるには一番良いんですよ。自家採種の種を採るという活動がそのまま生命と言うことが出来るんですよ。

 自然農法ってこの自家採種がすごく大切じゃないかと自分は思っていて。普通の消費者さんは、大根の花が咲く所なんて誰も見ないでしょ。

ーーそうですね。野菜にもどんな花が咲いて種をこぼしていく「一連の生命のプロセス」は、私たちの多くが知らないところだと思います。

 大方の生産者さんが、大根の一生も見ずに野菜だけ見て出荷してるんですよ。だから、農家自身も生命ということに関して、考えないことが実は多いんです。そういことを考えなくても農業が出来るんですよ。僕らはどうしても野菜の一生を見るからそういう生命ということを考えざるを得えないんですよ

 そして種というのは一つとして同じものはなく、常に変化してるんですよ。毎年の変化の中で、品種特性っていうものがあって、品種特性はバラバラになるんですけどね。この変化の中で、良い品種特性を維持していくっていうことを毎年僕らはやってるんですよ。

ーー良い品種特性を護るということですね。

 はい、下手をすると変な品種に変わっていっちゃって元々の残したい品種特性っていうのは失われていくんですよ。失われないようにそれを維持していくことが、自家採種の技術なんですね。

 この変化していくっていう点もすごく面白くて、やっぱり生命そのものなんですよ。人間も変化していってるでしょ?日々考え方とか変化している。僕の中では、生命っていうのはすなわち"変化"やからね。そういう点なども自家採種を通して伝えていけるといいね。

ーー橋本さんが今後、農業を通してやりたいことは何ですか?

 今力を入れているのは人材育成ですね。僕が農業を始めた頃、徳島にベテランの自然農法の方がいて、月に一回、フェリーに乗って通っていたんですけど、農業を体系的に教わったのはその人だけなんですよ。

 あとは独学でやったんですけど、やっぱり独学でやると時間がかかってね。なので、研修生にはやっぱりどっかでちゃんと研修してから独立するようにと今は言ってるんですよ。

 振り返ったら、もしどっかでちゃんと研修を受けていたら・・・

今20年かかったことが7年とか8年くらいで出来たんじゃないかと思っています。

 僕自身のそういう経験もあって、研修生にはやっぱりちゃんと研修受けてほしいし、こちらもしっかりと教えていきたい。だから今力を入れてるのは研修制度なんですよ。人を育てていこうと思って。その育った子が独立してええもん作るんですけど、やっぱり最終的には売場がね困るんですよ。

 やっぱり僕が先に道をつけて売り先なども確保してあげないと、せっかく技術を教えて質の高い若い農家が育っても今のままじゃ生活していけないんですよ。そこは自分自身のこれからの課題だと思っています。

 消費者の方にしっかりと自分達の技術と思いを伝えて、美味しくて生命力に満ちた野菜を食べてもらう。それが大切なのかなと。

橋本さんの野菜を使ったお手軽レシピ

橋本先生

新玉ねぎと豚肉のマリネ

お肉を盛り付け、マリネ液をかけ、玉ねぎ、青ネギのせて完成。

材料

新玉ねぎ2個、豚薄切り肉200g、ねぎ適宜、トマト1個…

原田先生

カブの前菜とパスタ

カブを使ったカルパッチョと、アーリオオーリオでお手軽イタリアン。

材料

カブ、ホタテ(大)4個、オレンジ1/2個、お好みのハーブ…